その富士急ハイランドで本日(12月19日)、脱出迷宮アトラクション「絶望要塞」がリニューアルオープンしました。これまで以上の難易度で、富士急ハイランドは「もう誰も脱出させません」宣言をしています。
富士急ハイランドのアトラクション「絶望要塞」
絶望要塞とは、迷宮と化した巨大要塞からの脱出を試みるアトラクション。その成功率は10万分の1だそうです。要塞内には、隠された手掛かりやどこにあるか分からない扉など、様々な罠が散りばめられており、この仕掛けに知恵や記憶力を駆使して立ち向かうことになります。
絶望要塞には2012年夏のオープン以来、58万人以上が挑戦したのだそう。でも、脱出に成功したのはわずか2組なのだそうです。最初の脱出成功者が登場したのは2012年9月14日。7万2,132人目の挑戦者でした。2組目は2013年3月14日。24万6,876人目の挑戦者でした。これ以降、成功者はでていません。
たったの2組
これほど長期間脱出成功者がでない場合、アトラクションの難易度を下げようと考えるのが、普通の大人。でも、富士急ハイランドのアトラクション開発者は普通の大人たちではなかったようです。
今日リニューアルオープンした「絶望要塞」では、「異常なまでの難度アップ」が実施されているのだとか。挑戦者たちに「究極の絶望」を与えるべく様々な課題を追加しているそうです。お金払ってまで絶望したいって、マゾ? マゾなの?
さて、今回追加された絶望ポイントは以下の3つだそうです。
絶望的要素1:“体力”が脱出に不可欠な要素に
経験や知力だけでなく、体力や身体能力が、脱出に必要不可欠となりました。雲梯をして宙を進む部屋や、ダクトの中を這って進む部屋など、体力のない挑戦者には脱出不可能なアトラクションになったそうです。
雲梯、小学生のときにやりましたね。大嫌いでした。なぜ、お金を払ってまで、雲梯?
絶望的要素2: ギミックが仕掛けられた部屋
監視室や処刑室、ボイラー室などが新たに登場。各部屋に仕掛けられたギミックを破らないと、先へ進むことはできないそうです。
絶望的要素3: さらにリアルな脱出
これまでも挑戦者を苦しませてきた時限爆弾の解除や、張り巡らされたレーザー光線をかいくぐって進むエリアに加え、ダイヤル金庫の開錠に挑戦するエリアが登場したそうです。金庫破りの方の参加、歓迎??
さらに今回、絶望要塞ではこれまでベールに包まれていた第2ステージ以降を公開。圧倒的な難度を前に、先人たちが各ステージで“絶望”していくさまを、挑戦者の待ち行列に設置したモニターでまざまざと見せつけるそうです。苦しんでいる姿をお金を払って見てもらう? 真性? 真性のマゾなの?
ここまでしちゃって大丈夫?、お客さん来るの?と、心配になりますが、富士急ハイランドさんによれば、絶望要塞は難易度が高ければ高いほど良いのだとか。「その難しさの虜になり、繰り返し挑戦しては絶望する自虐的なリピーターも増加する」と豪語し、次のように呼び掛けています。
「己の無力さに“絶望”したい方々の挑戦を、お待ちしています」
絶望要塞の料金は800円。フリーパス利用可となっています。