JR 東日本は、次世代の新型通勤電車(E235系)の量産先行車新造を決定。2015年秋頃から山手線で営業運転を開始すると発表した。


新型通勤電車(E235系)の最大の特徴は優先席が増設されること。優先席は、従来よりも視認性を高めたカラ―リングとなる予定だ。車いすやベビーカーを利用する乗客向けには、車椅子マーク、ベビーカーマークの掲出された「フリースペース」が各車両に整備され、こちらも高い視認性を持つカラーリングを与えられる。


新型車両における優先席増設、フリースペース整備イメージ
新型車両における優先席増設、フリースペース整備イメージ

優先席、フリースペースは、高い視認性を持つカラーリングとなる
優先席、フリースペースは、高い視認性を持つカラーリングとなる

一般の乗客向けにはシートを改良。一人当たり腰かけ幅を従来の45センチから46センチに1センチ拡大し、わずかではあるが従来よりもゆったり座れるようになる。また、戸閉装置を改良。荷物が挟まれた場合でも、引き抜き易い構造のドアになる。

一人当たり腰かけ幅が拡大  戸閉装置も改良される
一人当たり腰かけ幅が拡大
戸閉装置も改良される

安全面では、車両に耐オフセット衝突構造を採用。より衝突に強い車両となる。

新型車両イメージ図(左)と従来型車両(右)、外観比較
新型車両イメージ図(左)と従来型車両(右)、外観比較


新型通勤電車(E235系)は、2015年3月以降落成し、走行試験を開始する予定。