自転車の盗難を減らすには、確実にロックすることが重要。だが急いでいるときなどには、ついついロックを忘れがちになる。また、実際にはロックしていないのに、ロックしたつもりになってしまうこともある。

「Foolproof Bike Lock(絶対確実自転車ロック)」は、この問題を解決するデザインコンセプト。自転車のロック忘れを防ぐだけでなく、カギがかかっているかどうかを一目で確認可能にしてくれる新世代の自転車カギだ。



「Foolproof Bike Lock」は、後輪をサドルでロックする自転車用カギ。シートポストのボタンを両側から押すとサドルが後ろに倒れ、サドルで後輪をロックする仕組みだ。ロックを解除するには、サドルに取り付けられたダイヤルを回し、予め設定された番号に合わせればよい。

シートポストのボタンを両側から押せば、サドルが倒れ、タイヤがロックされる
シートポストのボタンを両側から押せば、サドルが倒れ、タイヤがロックされる

ダイヤルを回し、設定された番号に合わせれば、ロックは解除される
ダイヤルを回し、設定された番号に合わせれば、ロックは解除される

自転車のサドルがカギになっているので、チェーンロックのように、落としてしまったり忘れてしまったりすることはない。自転車に乗るときに、「しまった!サドルを忘れた!!」という人は、まずいないからだ。

「Foolproof Bike Lock」なら、カギをなくすことはなくなる
「Foolproof Bike Lock」なら、カギをなくすことはなくなる

カギがかかっているかどうかを一目で確認できるのも、「Foolproof Bike Lock」のメリットの1つだ。

カギがかかっていない状態
カギがかかっていない状態

カギがかかった状態  遠くからでも一目瞭然!
カギがかかった状態
遠くからでも一目瞭然!

残念なのは、ロックの解錠方式が、ダイヤルによる番号あわせであるという点。ダイヤル式であれば、時間をかければ解錠するのは簡単だ。「サドルでタイヤをロックする」という発想が斬新なだけに、この凡庸さは実に残念だ。もっと手軽で確実な認証方式を採用できなかったのが惜しい。

このように、素人から見ても重大な欠点を持つ「Foolproof Bike Lock」だが、このデザインコンセプトは2012年のレッド・ドット・デザイン賞で入賞を果たしている。