「超合金」生誕40周年の今年、バンダイが超合金ロボット技術を結集させ、世界的な芸術家である岡本太郎氏の代表作を変形ロボにしてしまった。なんと、あの「超合金 太陽の塔のロボ」が実際に製造され、9月27日に発売されるのだ。

超合金 太陽の塔のロボ  (出典:バンダイ)
超合金 太陽の塔のロボ
(出典:バンダイ)

「太陽の塔」は、岡本太郎氏が1970年に大阪で開催された「日本万国博覧会」のシンボルとしてデザイン/建造した、高さが約 70m もある巨大な芸術作品。岡本氏は、日本万国博覧会のテーマ展示プロデューサーも務めた。同万博のパビリオンは解体され、会場跡地は万博記念公園となったが、太陽の塔は現在も同じ場所にそびえ立っている。


今も万博の会場跡地にそびえ立つ太陽の塔  (出典:万博記念公園)
今も万博の会場跡地にそびえ立つ太陽の塔
(出典:万博記念公園)

一方の超合金ロボは、1974年に商品化された「マジンガーZ」が第1号。マジンガーZ がアニメーション番組中で「超合金でつくられた」設定だったことから、亜鉛合金ダイキャスト製のロボット玩具を超合金と名付けたもの。これまで世に送り出された商品は、約500種類にのぼる。2014年は40周年にあたることから、今回の「超合金 太陽の塔のロボ」や、「超合金 ハローキティ」(6月21日発売予定)が企画されたのだ。そして、このバンダイが作り出した太陽の塔のロボのデザインは、岡本太郎記念館の館長である平野暁臣氏に高く評価され、商品化に至った。

超合金40周年はキティさんもお祝い  (出典:バンダイ)
超合金40周年はキティさんもお祝い
(出典:バンダイ)

太陽の塔のロボは、まず見慣れた「塔形態」(高さ約 215mm)の姿をしている。ここから手足を展開すると、高さが約 280mm の「ロボ形態」に変形。これだけでも迫力十分だが、さらに胴体上部と中央部の開閉式パネルが開くと、内蔵されている“超兵器”が発動可能な「超兵器発動形態」にまでなる。手足は関節で可動するため、飾るだけでなく、動かして遊べる「夢の変形ロボット」だ。

「塔形態」から「ロボ形態」、「超兵器発動形態」へ変形する  (出典:バンダイ)
「塔形態」から「ロボ形態」、「超兵器発動形態」へ変形する
(出典:バンダイ)

価格については、記事として異例だが触れないでおく。1965年生まれの筆者のように、太陽の塔と超合金にドンピシャな世代なら、金に糸目をつけないはずだから。なお、5月8日には一般販売店での予約が解禁されるそうなので、情報収集を怠らないようにしよう。

商品化キーパーソンの熱い想い  (出典:バンダイ)
商品化キーパーソンの熱い想い
(出典:バンダイ)