マニアの間でいまも高い人気を誇る「フォルクスワーゲンバス」の製造は、ブラジルのサンベルナルド・ド・カンポの工場でのみ継続されていましたが、2013年末までで製造中止となることが昨年発表されていました。ブラジルでは2014年から新規生産される自動車にデュアルエアバッグと ABS の標準装備が義務付けられたのですが、「フォルクスワーゲン Kmbi」は設計が古く、これら機能の装備が不可能であったため、製造中止が決定されたとのことです。
18日夜10時にラインオフされた最後の一台(車体番号 EP 022 526)は、フォルクスワーゲンがコレクションとして保管するそうです。
Kombi Club Sampa の代表を務める Eduardo Gedrait 氏は、もし最後に製造された Kombi が市場にでれば、大変な価格になるだろうと述べています。でも最後の1台はフォルクスワーゲンがコレクションするため、その1つ前の1台がもっとも高価なものになるだろうと推測しています。
また、最終日に製造されたワーゲンバスのうち1台には工場従業員の写真が貼り付けられ、もう1台にはサインが入れられたそうです。
フォルクスワーゲンバスの愛好者としては、なんとかして ABS や エアバッグを搭載し、製造を継続できなかったものかと悔まれます。でも、あのフォルクスワーゲンがだめだったと言っているのですから、きっとほんとにだめだったのでしょう。
今後は、日本のフォルクスワーゲンのディーラーが顧客に配布していたワーゲンバストースターでも眺めて、楽しみましょう。
たまらん!