ヴァレオは、1月7日から1月10日まで米国ラスベガスで開催される国際展示会「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」に初出展する。運転をより簡単かつ安全なものにし、ドライバーの時間節約に貢献するというさまざまな新技術を披露するという。主要技術は次のとおり。

●全自動ヴァレットパーキング


展示会で実車によるデモンストレーションを行うこの技術は、自動車自体を駐車係(ヴァレット)にする全自動駐車システム。ドライバーが駐車場の入り口で降車し、このシステムを起動すると、車は自走して空きスペースを見つけて駐車する。ドライバーは、自分のスマートフォンを使って、離れた場所からこの全自動駐車システムを作動させる。同様に駐車場から出る時も、スマートフォンを使って車を呼びだせるそうだ。

全自動ヴァレットパーキング イメージ
全自動ヴァレットパーキング イメージ

デートもはかどる
デートもはかどる

●アイ・コントロール・システム

目の動きによって運転を支援するシステムが「アイ・コントロール・システム」。視線方向検出カメラにより、ドライバーは、単にコントロールボタンに視線を送るだけで、例えば、ラジオ局を変更したり、道路交通情報を入手したりできる。また、ダッシュボードの情報をフロントガラスに投影するヴァレオのヘッドアップディスプレイ(HUD)技術とアイ・コントロール・システムを組み合わせると、ドライバーは道路から目を離すことなく、操作を行えるという。

展示期間中のヴァレオブースでは、このアイ・コントロール技術による車とドライバーの目の動きの相互作用を実演する。

アイ・コントロール・システム イメージ
アイ・コントロール・システム イメージ

●FullLED ライティングシステム

FullLED ライティングシステムは、2014年に米国で発売される新型キャデラック・エスカレードに搭載される。LED 技術を採用することにより、ヘッドランプを車同様に長く使えるものにしており、さらにヴァレオの PremiumLED システムを搭載し、インテリジェントなヘッドランプとなっている。BeamAtic PremiumLED により、対向車や先行車を眩惑させることなく、視認性を最大限確保できるという。


ヴァレオは、自動車部品、システムとモジュールの設計開発、生産、販売を専門とする独立系の企業グループ。29か国に124か所の工場、20か所の研究センター、36か所の開発センター、12か所の物流センターを構え、約7万5,300人の従業員を擁している。