スズキによる初代「ジムニー」が、日本自動車殿堂の「歴史遺産車」に選定された。スズキの自動車が「歴史遺産車」に選定されたのは2008年の「スズライト」に続き2台目。

スズキ 初代「ジムニー」が日本自動車殿堂「歴史遺産車」に選定

日本自動車殿堂「歴史遺産車」とは、日本の自動車の歴史に優れた足跡を残した名車を選定し、日本自動車殿堂に登録して永く伝承するもの。「ジムニー」については、次の選定理由があげられている。


「ジムニーは悪路走破性の高い軽四輪駆動車として50年にわたって量産され、多様な用途に対応するロングセラーモデルに成長し、世界中から評価され続けてきた。その礎を築いた初代LJ10型は、新たな軽自動車の道を切り拓いた歴史的名車である」

初代「ジムニー」は1970年4月に発売された。当時の軽自動車としては唯一の四輪駆動車(2サイクル0.36L)で、高い悪路走破性と取り回しの良さから、様々な作業現場や山間部、積雪地での巡回活動など、重要な交通手段として活躍してきた。

また、親しみやすく機能的なデザインでレジャー目的で購入する人にも人気がある。「ジムニー」は、これまでに全世界199の国・地域で販売され、2020年7月には世界累計販売台数300万台を達成した。

スズキ会長 鈴木修氏は今回の選定につき、次のように述べた。

「ジムニーを発売して50周年の節目に歴史遺産車に選んでいただいたことを大変ありがたく思っております。今回ご評価いただいたのも、初代から続くジムニーファンの皆様のおかげです。ジムニーは初代から変わらぬ機能やデザインを受け継ぎ、スズキを代表する看板モデルの一つとしてさらに成長させたいと考えております。皆様にもその思いを共有していただき、これからもジムニーを愛していただければ幸いです」