「Pedalcycle」は人力とソーラーパワーのハイブリットカー。米国ニューハンプシャー州に本拠をおくSUNOXが開発し、数量限定で販売している。


「Pedalcycle」は、電気自動車と電動アシスト自転車の間を埋める目的で開発されたパーソナルモビリティデバイス（Personal Mobility Device：PMD）。リアのホイールハブに装備されたモーターで走行する。モーターらしく発進加速はそれなりに鋭く、0-24km/h加速ではわずか（？）5秒を達成している。



このモーターに給電するバッテリーは、ソーラーパネルだけで充電可能だ。パネルはルーフにはもちろん、シート後方にも貼られている。太陽光でのバッテリー充電に必要な時間は6時間。フル充電すると約32km走行できる（ペダルを漕がないスロットルモードの場合）。


バッテリーは下り坂などでは回生ブレーキによっても充電される。また家庭用のコンセントからも充電可能になっていて、この場合は4時間でフル充電可能だ。

また、「Pedalcycle」は人力とソーラーパワーのハイブリットカーなので、バッテリーが切れた場合には人力でペダルを漕いで家に帰ることができる。ちなみに車重は64kgとなっている。

想定される利用シーンは、大規模なキャンパスを持つ学校や企業での建物間移動など。また、都市部での通勤利用なども想定されている。

価格は4,495ドルとちょっと高め。でも、例えば米国カリフォルニア州では2035年までに、州内で販売されるすべての乗用車を「ゼロエミッション車」とする方針を表明しており、高価な電気自動車を購入できない人がでてくる可能性も。「Pedalcycle」はそのような人を助けるソリューションのひとつになるかもしれない。