モーターが付いたキャンピングトレーラー「e.Home Coco」 ― 小さなクルマでも牽引できる

「e.Home Coco」はドイツDethleffsが開発しているキャンピングトレーラー。モーターが付いており、コンパクトカーでも牽引できます。

モーターが付いたキャンピングトレーラー「e.Home Coco」 ― 小さなクルマでも牽引できる
ドイツDethleffsが開発しているキャンピングトレーラー「e.Home Coco」

想定されているのは電気自動車(EV)での利用。現時点ではEVでキャンピングトレーラーを牽引すると、重さによって航続距離が短くなってしまいます。また、EVにはキャンピングトレーラーの牽引を想定していないモデルも。


「e.Home Coco」では、モーターによって自らのボディを前進させることが可能。2つのモーターを制御することで、例えば「牽引車の負荷を100kgに制限する」といったコントロールが可能になっており、コンパクトな乗用車でも大きなサイズのトレーラーを牽引可能にしてくれます。

モーターが付いたキャンピングトレーラー「e.Home Coco」 ― 小さなクルマでも牽引できる
小さなEVでもトレーラーの牽引が可能に

「e.Home Coco」にステアリングホイールは装備されていません。なので、行先は牽引してくれるクルマまかせ、という点は従来のトレーラーと変わりありません。でも、「ただ後ろについていく」だけの従来のトレーラーとは異なり、「前のクルマと一緒に走っていく」という、ポジティブなやる気を感じられるトレーラーです。

前進できるだけでなく、回生ブレーキも装備。ソーラーパネルでの発電機能とも合わせ、Dethleffsは「e.Home Coco」がポータブル電源として機能することも期待しています。

欧州では今後新車で販売されるクルマの多くがEVに。その状況で「e.Home Coco」は、キャンピングトレーラーを利用したい消費者の有力な選択肢の一つになると考えられています。

モーターが付いたキャンピングトレーラー「e.Home Coco」 ― 小さなクルマでも牽引できる

さて、Dethleffsが「e.Home Coco」の構想を発表したのは2018年でした。そして2020年の今年、ついにDethleffsは「e.Home Coco」のテストを開始する予定であると公表しました。テストは実に広範囲にわたるとのこと。また「e.Home Coco」はまったく新しいキャンピングトレーラーなので、テストを実施しながら、新しい安全基準なども策定していきたいと、Dethleffsは述べています。