ヤマハ「テネレ700 ABS」発売 ― 新たな4スト ビッグオフロードマシン

ヤマハ「テネレ700 ABS」が6月5日に販売開始される。道なき道を往くアドベンチャーモデルで、オフロードの走破性とツーリングでのユーティリティ性をあわせ持っている。

ヤマハ「テネレ700 ABS」発売 ― 新たな4スト ビッグオフロードマシン
アドベンチャーモデル ヤマハ「テネレ700 ABS」
(カラーは「マットダークグレーメタリック6」)

主な特徴は、1. 270度クランクエンジン、2. オフロード走破性を追求した吸気・排気系、3. オフロード走行を支える軽量で強靭なボディ、4. 走破性を支える前後サスペンション、5. 初期タッチやコントロール性に磨きをかけたブレーキ、6. 自由度の高いライディングポジション設定、7. ラリーの血筋を感じさせるスタイリング、など。


ヤマハ「テネレ700 ABS」発売 ― 新たな4スト ビッグオフロードマシン
「テネレ700 ABS」フィーチャーマップ
(カラーは「ブルーイッシュホワイトパール」)

■ 主な特徴
1. 270度クランクエンジン
エンジンは、慣性トルクが少なく、燃焼室で生み出される燃焼トルクだけを効率良く引き出す設計思想「クロスプレーン・コンセプト」 に基づき開発された水冷・4ストローク・DOHC・直列2気筒・270度クランク688cc。低中速の豊かなトルクと高回転の伸びやかさが特徴で、オフロードライディングと日常的な市街地走行での扱いやすさを両立している。

ヤマハ「テネレ700 ABS」発売 ― 新たな4スト ビッグオフロードマシン
パワフルでトルクフルな270度クランクエンジン

2. オフロード走破性を追求した吸気・排気系
吸気系ではエアクリーナーボックスの吸気ダクトの向きを進行方向とし、後輪からの砂埃等の吸い込みを抑制した。排気系や冷却系でも、オフロードのさまざまな状況で高い走破性を発揮可能な安定性を向上させている。

3. オフロード走行を支える軽量で強靭なボディ
フレーム形状はダブルクレードルタイプ。素材に高張力鋼管を採用し、オフロード走行に必要な剛性を確保しつつ、しなやかな乗り心地を実現した。リアアームにはアルミを採用して軽量化を図っている。

4. 走破性を支える前後サスペンション
フロントサスペンションには43mm径、ストローク210mmの倒立式を採用し、優れた接地感とショック吸収性を引き出すセッティングとした。アンダーブラケットやハンドルクラウンもサスペンションに合わせて強度バランスを整え、倒立らしい自然な操舵感を引き出している。

ヤマハ「テネレ700 ABS」発売 ― 新たな4スト ビッグオフロードマシン
走破性を支えるサスペンション

リアでは新設計のリンク式モノクロスサスペンションを採用し、一般路での快適な乗り味と、過酷なオフロードコースでの粘り強い特性を両立させた。

5. 初期タッチやコントロール性に磨きをかけたブレーキ
フロントには282mm径のウェーブディスクをダブルで装着。ブレンボ製2ポットキャリパーと組み合わせた。リアでは245mm径のウェーブディスクに1ポットキャリバーを組み合わせている。これらにより、初期タッチ、制動力、コントロール性、リリース特性など優れたバランスを追求した。また、オン・オフ切替え可能なABSが搭載されている。

6. 自由度の高いライディングポジション
シート高875mmのフラットシートとスリムなタンクとのバランスを調整し、ライディングポジションを自由に取れるようにした。また、ライディングポジションに重要なフート、ヒップ、ハンドルの位置関係を最適化し、疲労感の低減を実現している。

ヤマハ「テネレ700 ABS」発売 ― 新たな4スト ビッグオフロードマシン
自由度の高いライディングポジション

7. ラリーの血筋を感じさせるスタイリング
スタイリングやデザインは「XT」や「WR」がもつラリーイメージを継承。さらにヘッドランプやタンクに特徴的なアレンジを加え、新しいモダンラリーバイクのプロポーションを提唱している。

ヤマハ「テネレ700 ABS」発売 ― 新たな4スト ビッグオフロードマシン
ヘッドランプやタンクに特徴的なアレンジ

カラーバリエーションは「マットダークグレーメタリック6」「ブルーイッシュホワイトパール1」「マットブラック2」の3色設定。メーカー希望小売価格は126万5,000円。

ヤマハ「テネレ700 ABS」発売 ― 新たな4スト ビッグオフロードマシン
ボディカラー「マットブラック2」