フォードGTに、カーボンファイバーむき出しの「Liquid Carbon」

「フォードGT」の2020年モデルが発表された。最高出力が660馬力にアップされたほか、カーボンファイバーむき出しの外観を持つ「Liquid Carbon(リキッド・カーボン)」モデルが新設定された。

フォードGTに、カーボンファイバーむき出しの「Liquid Carbon」

エンジンでは3.5L EcoBoostツインターボV6の最高出力が13馬力アップし、より幅広い回転数で最大トルクを発生可能となった。エンジンのアップグレードでは、トラック専用モデル「GT Mk II」の開発で得られた知見が投入されているという。


フォードGTに、カーボンファイバーむき出しの「Liquid Carbon」

エンジンの出力アップに合わせて冷却機能も強化された。空気の流れを50%増加させるバットレスエアダクトが採用されている。また、大型のインタークーラーは吸気温度を低く保ち、トラック走行など負荷のかかるシーンでもターボチャージャーを安定させ、ピークパワーの継続を可能とした。

フォードGTに、カーボンファイバーむき出しの「Liquid Carbon」

アクラポビッチ製のチタンエキゾーストシステムが標準装備となり、EcoBoostエンジンの発するサウンドをより深く響かせる。また新しいエキゾーストシステムは以前のシステムに比べ、約4キロの軽量化を実現している。

フォードGTに、カーボンファイバーむき出しの「Liquid Carbon」

新たに追加された「Liquid Carbon」モデルは、フォードGTの軽量ボディを視覚的にアピールするもの。塗装を排除しクリアコートのみとすることで、カーボンファイバーそのままの質感を強調した。足元にはカーボンファイバーホイールが標準装備されている。

フォードGTに、カーボンファイバーむき出しの「Liquid Carbon」

また、「Gulf Racing Heritage(ガルフ・レーシング・ヘリテージ)」エディションは新しいデザインを与えられた。ルマンで勝利したGT40を彷彿とさせるカラーリングとピンストライプが採用されている。この新たなデザインは顧客からの要求に応えたものだという。またナンバーは従来の9から、2020年モデルでは6に変更される。

フォードGTに、カーボンファイバーむき出しの「Liquid Carbon」

ホイールはアルミの代わりに、カーボンファイバーが選択できる。

ホイールはアルミの代わりに、カーボンファイバーが選択できる。

2020年モデルの製造は2022年にすべて終了する予定。

Gulf Racing Heritage(ガルフ・レーシング・ヘリテージ)