ソロキャンにぴったりなElektrofrosch Camper

最近のキャンピングカー人気の高まりには目を見張るものがあります。欧州ではちょっとしたキャンピングカーブームが起きていて、販売台数はここ何年か10万台越えが続いており、あと10年はこの傾向が続くのだとか。特に広くてゴージャスな製品が受けていて、「広くて快適なキャンピングカーがあるのに、なぜ狭い家でじっとしているのですか?」などという過激なキャッチフレーズを持つ製品さえも。

「でもキャンプって、ゴージャスなものだっけ?最低限の装備で野外生活をして、失われた“野生”を取り戻すものでは?」


そんな疑問を感じてしまった人もいるでしょう。そんな人にぴったりなのがElektrofrosch Camper。ドイツのベルリンに本拠をおくElektro Froschが開発した小さなキャンピングカーです。

ソロキャンにぴったりなElektrofrosch Camper
小さなキャンピングカーElektrofrosch Camper
野生を取り戻せる?

同社の主力商品である3輪のEV Elektrofroschをベースにしたキャンピングカー。その荷台にポップアップテントやキャンプ用品などで構成される「キャンパーキット」が装備されています。

ソロキャンにぴったりなElektrofrosch Camper
荷台にこれだけの装備を搭載

ベースとなったElektrofroschは、それ自体がとてもシンプルなEV。画像を見てもらえばわかる通り、ゴージャスな装備はなにも付属していません。雨や強い日差しを遮るルーフこそ付いてはいますが、エアコンなどの快適装備はありません。でもキャンピングカーのベース車両としてはそこが良い!!身体ひとつで自然と向き合う覚悟を決めさせてくれます。

ソロキャンにぴったりなElektrofrosch Camper
ベースとなったElektrofrosch

ソロキャンにぴったりなElektrofrosch Camper
シンプルな運転席
なぜか、気分があがる!

「キャンパーキット」は、2人が就寝できるテント、コンロを含むキッチンセット、食器、カトラリー、ダイニングテーブルとそれを覆うタープが含まれています。移動時にはこれらはすべて、テント下の荷台に収納できます。

ソロキャンにぴったりなElektrofrosch Camper
「キャンパーキット」に含まれるテント

ソロキャンにぴったりなElektrofrosch Camper
キッチンセット

ソロキャンにぴったりなElektrofrosch Camper
ダイニングテーブルや食器など

そしてこの「キャンパーキット」は、簡単に取り外しが可能。平日は取り外してElektrofroschを通勤などに使い、週末に取り付けてキャンプに出掛ける、という使い方ができます。

ちょっとだけ残念なのは航続距離。バッテリーはフル充電で60キロしか走れないのだそう。充電に必要な時間は7時間なので、出川哲郎さんのようにお店などで「充電させてもらえませんか?」とお願いするのは難しそうです。

でも欧州では、自宅からElektrofrosch Camperでも出かけられる範囲内にキャンプ場があるのが普通なのだとか。なので、この航続距離でも十分に楽しめるみたいです。

ソロキャンにぴったりなElektrofrosch Camper
近所のキャンプ場で一泊!

価格は3,990ユーロ(約48万2,000円)。運転席にドアや窓ガラス、ヒーターなどを装備した「Pro」バージョンも用意されていて4,990ユーロ(約60万円)となっています。

ソロキャンにぴったりなElektro Froschの「Camping」
安い!

日本からの購入についてElektro Froschに問い合わせているのですが、本稿掲載までに回答を得ることはできませんでした。

こんなキャンピングカーが欲しいという方は、このサイズの乗り物を入手し、自分で改造して作る、という手もありかも。テントやテーブルなどはホームセンターなどで簡単に入手できるので、気に入った車両さえ見つかればなんとかなる気がします。