クボタはコンセプトトラクタ「X tractor(クロス トラクタ)」を京都市内で開催された製品展示会で公開しました。

クボタが自動運転トラクタ「X tractor(クロス トラクタ)」を公開
クボタのコンセプトトラクタ「X tractor(クロス トラクタ)」

クボタは1970年に大阪府で開催された日本万国博覧会に「夢のトラクタ」を出展。これは当時の技術を結集させ、優れた機能性や快適な居住性、容易な操作性などの実現を目指したものでした。

クボタが自動運転トラクタ「X tractor(クロス トラクタ)」を公開
参考画像:大阪万博で公開されたクボタ「夢のトラクタ」

今回公開された「X tractor」は、“50年後の「夢のトラクタ」”と呼べるもの。人工知能(AI)や電動化技術など現在の最新技術を搭載し、未来農業のビジョンを示しています。

斬新で未来的なデザインが最大の特徴。これはAIによる無人化と、動力の電動化によって実現したもの。人が乗る場所、ガソリンエンジンを搭載する場所を確保する必要がなくなったことで、先進的で、かつ農作業により特化したデザインが可能となりました。

また、電動化されたことで、農地で排気ガスを出さずに作業できるようになっています。足元には四輪クローラを採用したことで、湿田や不整地でも安定した作業が可能に。クローラは変形し、車高を変更できます。例えば、牽引力が必要な作業では車高を低くし、作物を跨ぐような作業では車高を高くして地面からの距離を長く取るなど、最適な車高調整ができます。

クボタが自動運転トラクタ「X tractor(クロス トラクタ)」を公開
足元には車高調可能な四輪クローラを採用

モーターはインホイールタイプ。前後左右のクローラの回転数を任意に変化させ、小旋回を可能としています。

クボタは「X tractor」に搭載した技術を、今後発売する製品に必要に応じて搭載していくとしています。