フォルクスワーゲンバンベースのキャンピングカーVanMe「VW T6 2.0 TDI 150PS」

「VW T6 2.0 TDI 150PS」はフォルクスワーゲンT6ベースのキャンピングカー。ドイツ ハンブルグに本拠をおくVanMeがビルドしました。レトロなルックスと取り外しできるシート&テーブルが特長です。

フォルクスワーゲンバンベースのキャンピングカーVanMe「VW T6 2.0 TDI 150PS」
VanMeによるキャンピングカー「VW T6 2.0 TDI 150PS」

レトロなルックスでは、配色が決め手。VanMeのキャンピングカーでは例えばタイヤ側面をホワイト塗装にすることで、かつてのワーゲンバスのような雰囲気を醸し出しています(注:今回紹介している「VW T6 2.0 TDI 150PS」では異なる配色になっています)。


フォルクスワーゲンバンベースのキャンピングカーVanMe「VW T6 2.0 TDI 150PS」
この配色だけで、ワーゲンバス感が高まります

シートが取り外しできる秘密は床に取り付けられたレール。このレールは航空機グレードの強度があり、キッチンやファーニチャー、そしてシートをがっちりと固定可能になっています。

フォルクスワーゲンバンベースのキャンピングカーVanMe「VW T6 2.0 TDI 150PS」
このレールがシートやファーニチャーを固定します

利用者はこのレール上でシートを移動させることで、シートアレンジが可能。フルフラットにすれば車内に大人2人が就寝できるベッドが登場します。ルーフトップテントと合わせることで、合計4人が就寝できます。

フォルクスワーゲンバンベースのキャンピングカーVanMe「VW T6 2.0 TDI 150PS」
レールのおかげで

フォルクスワーゲンバンベースのキャンピングカーVanMe「VW T6 2.0 TDI 150PS」
シートアレンジが簡単に
通常のクルマのシートよりもスライド量が多いというメリットがあります

さらに、シートを取り外してしまうことも。例えば友達の引っ越しを手伝う、なんてときには取り外してしまえば、大型の家具なども搭載可能となります。

欧州ではキャンピングカーの人気が年々高まっているそう。でもブームにのって購入した人からは、年に数回しか出かけないキャンプのためにキャンピングカーを維持し続けるのは思ったより負担が大きいという声もでてきているそうです。

VanMeによるキャンピングカーはこのような声に応える製品。キャンプに向けた充実した機能を備えつつも、日常での利用も考慮したカスタムとされています。

その他の特徴としては、床もファーニチャーも木目を活かした色合いであることがあげられます。デザイン自体もクルマ用のそれではなく、部屋においても違和感の無いものとされました。そのままではクルマが揺れたときにファーニチャーから物が落ちてしまうので、そうならないよう様々な工夫が施されています。

フォルクスワーゲンバンベースのキャンピングカーVanMe「VW T6 2.0 TDI 150PS」
木目を活かしたファーニチャー

フォルクスワーゲンバンベースのキャンピングカーVanMe「VW T6 2.0 TDI 150PS」
クルマが揺れても物が落ちない工夫が随所に

日本での販売について尋ねたところ、VanMeのMax Loeberさんより「うちのキャンピングカーは日本で売れると思うか?」と逆に質問されてしまいました。どうも、欧州以外の地域への納車経験は無さそうです。

とはいえVanMeのキャンピングカーの外観や仕組みは魅力的。ちょっと大変ですが、個人輸入してみるのはありだと思えます。

フォルクスワーゲンバンベースのキャンピングカーVanMe「VW T6 2.0 TDI 150PS」
カップは吊って収納
おしゃれ!

価格は顧客からの要望に合わせて変動します。参考までに今回紹介した「VW T6 2.0 TDI 150PS」の価格をお伝えすると7万999ユーロ(約862万7,000円)。この価格にはベースとなった2017年式(11月登録)のVW T6(中古車)の価格も含まれています。

フォルクスワーゲンバンベースのキャンピングカーVanMe「VW T6 2.0 TDI 150PS」
「日本で売るには値段が高い」と告げたら、Max Loeberさんは黙り込んでしまいました…。

(本稿内の画像は、VanMeのMax Loeberさんより提供を頂きました)