ランボルギーニ史上最大出力の「シアン」

ランボルギーニ「シアン」がフランクフルトモーターショーで発表される。稲妻の閃光を意味する「シアン」を車名に採用して電動モデルであることを示唆した、ランボルギーニ初のハイブリッドカー。

ランボルギーニ史上最大出力の「シアン」

搭載されたエンジンは785hpを発生する6.5L V型12気筒NAタイプ。チタン製吸気バルブを採用するなどして出力向上を図り、ランボルギーニパワープラント史上最高出力を実現した。


ランボルギーニ史上最大出力の「シアン」

これと組み合わされる電動ユニットは、ギアボックスに組み込まれた最大出力34hpのモーター。このモーターは後退時や低速走行時にも使用される。エンジンとモーターを合わせたシステム出力は819hpに達し、0-100km/h加速2.8秒以内を、最高速度350km/h以上を実現する。

ランボルギーニ史上最大出力の「シアン」

注目すべきは蓄電技術。リチウムイオンバッテリーでなく「スーパーキャパシタ」が採用された。もともと「アヴェンタドール」で開発された技術だが、シアンではその10倍の電力を蓄電可能とした。同重量のバッテリーの3倍パワフルだと、ランボルギーニは主張している。

ランボルギーニ史上最大出力の「シアン」

デザインは、「カウンタック」からインスピレーションを得た「ガンディーニライン」を採用する。その一方でエアロウィングなどの新機能も取り入れ、「シアン」の独自性を打ち出した。

ランボルギーニ史上最大出力の「シアン」

ドアのNACAエアインレットにはランボルギーニを象徴するイプシロンシェイプデザインが施された。カーボンファイバー製リップスポイラーを備えたフロントには、Y字型ヘッドライトが装備される。

ランボルギーニ史上最大出力の「シアン」

リアには6個の六角形のテールライトを含め、ヘキサゴンモチーフが取り入れられた。リアウィングは普段はボディに一体化されており、走行時にリフトアップする仕組みだ。

ランボルギーニ史上最大出力の「シアン」

ランボルギーニ史上最大出力の「シアン」

「シアン」はランボルギーニが創業した1963年にちなんた63台の限定生産。購入者の細かい要求に応える、カスタムのレベルを超えた“オートクチュール”で生産される。

ランボルギーニ史上最大出力の「シアン」

フランクフルトモーターショーで展示される車両は、「Verde Gea(グリーン)」に「Oro Electrum(エレクトリックゴールド)」のディテールという特別なデザインで、電動化された未来のランボルギーニの姿を表現している。

ランボルギーニ史上最大出力の「シアン」

インテリアはポルトローナ・フラウのレザーを採用。また、製品として初めて3Dプリントした部品が使用されている。

ランボルギーニ史上最大出力の「シアン」

フランクフルトモーターショーは2年周期で開催される世界5大モーターショーの1つ。今年は9月12日から23日まで開催される。