ハーレーダビッドソンが子ども向けの電動バランスバイクを米国で発表しました。3-5歳児向けIRONe12」と、5-7歳児向け「IRONe16」の2モデルです。


バランスバイクとは、子どもたちが自転車の練習をする際に使用される乗り物。ペダルが無く、足で地面を蹴って進みます。バランスバイクで練習することで、自転車に補助輪などを取り付けるよりも短い期間でバランス感覚を身につけられるとされています。「バランスを取りながら、ペダルを漕ぐ」という2つを同時に学ぶ必要がなくなり、バランスに専念できるためです。


でもバイクなら、そもそもペダルを漕ぐ必要がなく、バランス感覚の習得に専念できます。またガソリンバイクだと、子どもが練習に使うにはリスクが多く存在しますが、電動バイクであればそのリスクを低減できます。


これでバランス感覚を養った子どもたちがその後サイクリストに育つか、それともバイクライダーに成長するのかはわかりませんが、どちらにせよハーレーの電動バランスバイクで他人より早い時期にバランス感覚を身に付ければ、それは大人になってなんらかの役に立ちそうです。


一般的なバランスバイクには、子どもが慣れてきたらペダルやチェーンを装着し、自転車に近い形態へとステップアップできるものもあります。ハーレーの電動バランスバイクではステップに足をかけての走行にステップアップ。ジャンプなどの技を駆使することもできるようになるかも？


バッテリーは30～60分の充電で、30～60分遊べるとされています。最高出力や最大トルクなどは明らかにされていません。もっとも、このバランスバイクのキャラクターからして、そのような数値を求める人はいないでしょう。


米国での価格は3-5歳児向け「IRONe12」が649ドル（約6万9,000円）で、5-7歳児向け「IRONe16」が699ドル（約7万5,000円）です。


欧米でバイクライダーに「バイクに初めて乗ったのはいつ？」と聞くと、かなりの割合で「おれはバイクに跨って生まれてきたんだ」とか、「おれはハンドルを握って母親のお腹からでてきたと聞かされているよ」といった答えが返ってきます。もちろんこれは彼ら独特のジョーク。でも子どもにハーレーの電動バランスバイクを買ってあげれば、その子は大人になって「おれは3歳からハーレーに乗っていたよ」と、ジョークでなく言えるように。バイク乗りとしては、ちょっとうらやましさを感じてしまう…かもしれませんね。