水冷・4ストローク・DOHC・直列2気筒・4バルブ・320ccエンジンを搭載したヤマハ「YZF-R3 ABS」がマイナーチェンジを受け、6月10日に販売開始される。

ヤマハ「YZF-R3 ABS」マイチェン

「YZF-R3 ABS」の開発コンセプトは「YZF-R25」と同じ「毎日乗れるスーパーバイク」。日常的な扱いやすさを確保しながらも、「YZF-R25」よりもゆとりのあるパワーによって、より爽快な走行が楽しめるモデルとされている。 


2019年モデルでは、MotoGPマシン「YZR-M1」をシンボルとする新しいデザインが採用された。

ヤマハ「YZF-R3 ABS」マイチェン

その他の改良ポイントとしては、「エアロダイナミクスを追求したフロントカウルとスクリーン」「新デザインのタンク&タンクカバー」「倒立式フロントサスペンション」「疲労感の少ないライディングポジション」「フル液晶メーター」「LEDヘッドランプ採用のフロントフェイス」などがあげられる。

ヤマハ「YZF-R3 ABS」マイチェン

■主な改良ポイント
◆エアロダイナミクスを追求したフロントカウルとスクリーン
フロントカウルとスクリーンは、空力特性の向上を重点に置いて開発された。フロントカウルは“クロスレイヤード・ウイング”と呼ばれる立体的な構造。走行風を後方に逃がすことで空気抵抗を低減しつつ、効果的にエンジンを冷却するデザインとされた。

ヤマハ「YZF-R3 ABS」マイチェン

スクリーン形状は周りの空気を整流する効果があり、空気抵抗によるライダーの負担を減らす。

◆乗りやすさとサーキットでの扱いやすさを両立した新デザインのタンク&タンクカバー
タンクトップ位置を20mm下げ、直線で前傾姿勢を取りやすくした。タンク幅を最大で31.4mm広げることで、燃料容量は従来通り14Lを確保している。

ヤマハ「YZF-R3 ABS」マイチェン

◆旋回時など良好な接地感に寄与する倒立式フロントサスペンション
37mm径インナーチューブの倒立式フロントサスペンションを採用。倒立式のメリットである優れた剛性バランスを活かすために減衰力とバネレートの最適化を図り、旋回や制動時などの良好なフロント接地感に繋げた。

ヤマハ「YZF-R3 ABS」マイチェン

減衰力発生機構はカートリッジ式とし、伸側・圧側それぞれの最適化を可能としている。

◆疲労感の少ないライディングポジション
ハンドルマウント位置では、スポーティなスタイリングと日常の扱いやすさ・快適性を両立させた。シート高を低く抑えたことで無理のないライディングポジションを実現している。

ヤマハ「YZF-R3 ABS」マイチェン
(画像は「YZF-R25」)

◆フル液晶メーター
新開発のフル液晶のディスプレイを採用。高精細なバーグラフタイプのタコメーターによりアクセルワークを視覚的に楽しめる。

ヤマハ「YZF-R3 ABS」マイチェン

シフトタイミングインジケーターなどの情報も表示することで、レーシングイメージを高めた。

◆精悍なフロントフェイスを演出するLEDヘッドランプ
二眼LEDヘッドランプを採用。フロントフェイスはLED二眼ヘッドランプと新造形をバランスさせて低い位置から睨みつける表情とした。左右ヘッドランプの中央にはセンターダクトを採用し、MotoGPマシン「YZR-M1」イメージを強調している。

ヤマハ「YZF-R3 ABS」マイチェン

◆軽快なハンドリングに貢献するラジアルタイヤ
剛性に優れ、転がり抵抗が少ないラジアルタイヤを採用し、ハンドリングの軽快さと快適な乗り心地を実現した。

ヤマハ「YZF-R3 ABS」マイチェン

カラーバリエーションは「ディープパープリッシュブルーメタリックC(ブルー)」「マットブラック2(マットブラック)」「マットディープレッドメタリック3(マットレッド)」の3色展開。メーカー希望小売価格は67万5,000円。

ヤマハ「YZF-R3 ABS」マイチェン