ブガッティ設立110周年を祝う小さなロードスター「Baby II」

ブガッティは設立110周年を祝う小さなロードスター「Baby II」を発表した。1927年から36年まで製造された「Baby」の復刻版電気自動車。

ブガッティ設立110周年を祝う小さなロードスター「Baby II」

「Baby」の復刻版ではあるが、サイズはブガッティ「タイプ35」の3/4スケールで製造される。外観はレトロだが製造には最新の技術が使用された。例えばエクステリアデザインでは、1924年のリヨン・グランプリ参戦に向けて製造された「タイプ35」を正確にデジタルスキャンしたデータが使用されたという。


ブガッティ設立110周年を祝う小さなロードスター「Baby II」
参考画像:ブガッティ「タイプ35」
(C)Lothar Spurzem

オリジナル「Baby」同様、「Baby II」の駆動方式には後輪駆動が採用された。だがオリジナルとは異なり、「Baby II」のドライブトレインにはモーターが搭載されている。また、リミテッド・スリップ・デフや回生ブレーキといった最新の技術も採用された。

オリジナル「Baby」は子ども用の乗り物だった。だが「Baby II」は上述の通り、タイプ35の3/4スケール。子どもだけでなく大人も乗車できるサイズで製造される。

ブガッティ設立110周年を祝う小さなロードスター「Baby II」
オリジナル「Baby」
画像で分かる通り、子ども用の乗り物だった

大人でも乗れるようになったことから、パワーモードは「チャイルドモード」と「アダルトモード」から選択可能とされた。「チャイルドモード」では最高速度は20km/hに抑えられている。「アダルトモード」では45km/hでの走行が可能だ。さらにオプションの「スピードキー」アップグレードを施した場合、「シロン」のようにリミッターを解除して、より高速での走行も可能となる。

(C)Lothar Spurzem
オリジナル「Baby」(画像左)と「Baby II」(画像右)
「Baby II」がサイズアップされていることがわかる

インテリアでは、「タイプ35」同様の4スポークステアリングが目につく。アルミダッシュボードやレザーシートなど、小さくてもブガッティらしい装備が採用されている。

エクステリアでは、ブガッティのレーシングカー伝統の「フレンチレーシングブルー」がイメージカラーとして採用された。購入者の希望にあわせ、他のカラーも選択可能だ。1924年のデザインを引き継ぐ、8本スポークのホイールも装備されている。

ブガッティ設立110周年を祝う小さなロードスター「Baby II」

価格は3万ユーロ(約376万円)から。予約はすでに開始されており、製造は2019年の秋に開始される予定。なお、オリジナルの「Baby」が500台程度しか製造されなかったことにちなみ、「Baby II」も500台限定での生産となる。

ブガッティ設立110周年を祝う小さなロードスター「Baby II」
ブガッティファミリの一番小さな仲間「Baby II」