ドイツ ミュンヘンと、スイス チューリッヒに本拠を置く自動車メーカーPiech Automotiveは、ジュネーブ国際モーターショーで「Mark Zero」を初公開する。スポーツカー本来の持つ楽しさと、最新のバッテリー技術を合わせ持つ電気自動車。

充電時間わずか4分40秒の電動スポーツカー Piech「Mark Zero」

なんと言っても最大の特徴は“超急速充電”システムを搭載したこと。わずか4分40秒でバッテリーを約80%まで充電可能だという。これが事実であれば、ガソリン自動車の給油とほぼ同じ感覚での充電が可能となる。Piech Automotiveはバッテリーに関しては香港に本拠を置くDESTEN Group、充電インフラについては中国Qingdao TGOOD Electricの協力を得ているとしている。


充電時間わずか4分40秒の電動スポーツカー Piech「Mark Zero」

バッテリーはフル充電すると500kmの走行が可能だ。電動スポーツカーとしては長めの航続距離も、搭載されたバッテリーによるところが大きいという。バッテリーは充電時などの発熱量が少なく、冷却装置が不要のために車両重量の軽量化に成功。これが航続距離の伸長に貢献したそうだ。

充電時間わずか4分40秒の電動スポーツカー Piech「Mark Zero」

スポーツカーとしてのパフォーマンスもなかなかのもの。0-100km/hは3.2秒の実現を目指しているという。最高速度の目標は時速250キロに設定されている。

バッテリーはセンタートンネルの位置とリアアクスルの位置に設置され、これにより前後重量配分をガソリンエンジン搭載のスポーツカーに近いものとした。電気自動車ではフロア下にバッテリーを敷き詰めるタイプが多いが「Mark Zero」ではこの方法を取らなかったことでフロア高を下げ、従来のスポーツカーに近いシートポジションを実現した。

充電時間わずか4分40秒の電動スポーツカー Piech「Mark Zero」

ボディタイプとしては2シーター、4シーター、スポーティSUVの3車種が計画されている。コンバーチブルタイプやピックアップもありうるという。

詳細は3月5日11時45分(現地時間)からのワールドプレミアで明らかにされると見られる。