LEXUSの新型「ES」が10月24日に販売開始された。量産車として世界初採用のデジタルアウターミラーが搭載されている。
「ES」は1989年に、LEXUS最初のラインアップとして誕生したモデルのひとつ。7代目となる新型「ES」で初めて、日本市場に導入されることとなった。
新型「ES」では、量産車として世界で初めて、デジタルアウターミラーが採用された。フロントドアに取り付けられたカメラの映像を、室内の5インチディスプレイで見る仕組みで、雨滴が付着しにくい形状のカメラを装備したことで、天候の影響を受けにくい優れた視認性を確保した。ディスプレイを室内に設置したことも、視認性の高さに貢献している。
優れた視認性を確保
また、ミラーが小型カメラに置き換わったことで、斜め前方の見通しが良好になった。風切音も低減され、静粛性の向上を実現している。
エクステリアでは、ワイド&ローのプロポーションを実現。フロントピラーの後方配置や、リヤピラーの傾斜で、引き締まったキャビンシルエットを創出した。
引き締まったキャビンシルエットを創出
スピンドルグリルは、鋭利に折り返すフレームと縦フィン形状のグリルメッシュを組み合わせ、シャープなノーズを強調する形状とした。さらに小型の3眼LEDヘッドランプで、鋭い表情を生み出している。
リヤでは、3つのL字を層状に重ねたデザインを持つリヤコンビネーションランプを装備。ひと目でLEXUSとわかる造形とした。
ボディカラーには、「アイスエクリュマイカメタリック」「サンライトグリーンマイカメタリック」といった新規開発色を含め、多彩なバリエーションが設定されている。
インテリアでは、ドライビングの高揚感を高めるコクピットと、乗客がくつろげるゆとりある空間の融合を目指した。
乗客がくつろげる空間の融合を目指したインテリア
フロントシートは上下2分割構成デザインにより、センターコンソールやアームレストとの連続感が与えられた。シートはまた、ステアリング操作がしやすいショルダー形状とされている。
ディスプレイやスイッチ類は、操作時の姿勢変化や視点移動が少ない位置に設定。運転に集中できる空間を創出した。
リアシートは、広い足元の空間による開放感と、包み込まれるような安心感を両立している。
新世代ハイブリッドシステムを搭載。2.5L直列4気筒エンジンは、吸気効率の向上や燃焼室内の気流強化による高速燃焼で、世界トップレベルの熱効率を実現。JC08モード燃費で23.4km/Lの優れた燃費性能を達成した。
また、新型のトランスアクスルやPCUを採用し、ハイブリッドの持ち味である圧倒的な燃費性能はそのままに、ダイレクトな加速フィーリングを実現した。ハイブリッドバッテリーは小型化されリヤシート下に配置され、軽量化、低重心化、そして荷室容量の拡大を実現した。
メーカー希望小売価格は標準仕様の「ES300h」が580万円。“version L”が698万円で、“F SPORT”が629万円。