シトロエン「Jumper」は、バイクを2台載せられるキャンピングカー。トランポとホテルの両機能をバイクライダーに提供するが、どちらかというとバイクを大事にしている。
車両後部に電動ウインチを搭載。手押しだと慣れが必要なバイクの積み下ろしを、初心者にもやさしいものにしてくれる。車内にはレールマウントが装備されていて、バイクの固定作業を簡略化。積載した状態でのバイクの揺れなども軽減する。
バイク積載スペース上部にはクローゼットを用意。ヘルメットやライダーズジャケットなどを収納しておける。
バイクの積載性を重視したため、このサイズの他のキャンパーと比較すると、様々な装備が犠牲になってしまった。「Jumper」にはバスルームがないし、リアのベンチシートなどもない。
とはいえ、「Jumper」のビルドにあたっては、ドイツのキャンピングカーメーカーFlexebuが協力しており、同社のノウハウによってキャンパーに最低限必要な装備が狭いスペースに効率的に配置された。ダイニングテーブルや回転式フロントシート、キッチン、そして2人が就寝できるルーフテントなどが装備されている。
また、目的地に到着してバイクを降ろしたら、車両の両サイドに組み込まれた壁面収納ベッドを出すことで、バイク収納スペースを2人が就寝できるベッドルームに変えることもできる。このベッドルームとルーフテントを合わせると、最大で4人が就寝可能だ。
「Jumper」は、8月24日からドイツのデュッセルドルフで開催されるキャンピングカーやトレーラーの見本市、CARAVAN SALON Duesseldorfで公開される。価格は4万5,600ユーロから。