乗り物酔いを防止するメガネ、シトロエンの「SEETROEN GLASSES」

フランスの自動車メーカーシトロエンは、乗り物酔いを防ぐメガネ「SEETROEN GLASSES」を販売している。

乗り物酔いを防止するメガネ、シトロエンの「SEETROEN GLASSES」
乗り物酔いを防ぐメガネ シトロエンの「SEETROEN GLASSES」

クルマの助手席や後部座席で本などを読んでいると、車酔いしやすくなってしまう。以前であればクルマの中で本を読む人はそれほど多くはなかったが、いまではタブレットやスマートフォンの画面を見つめ続ける人が多く、それに伴って車酔いする人も多くなっているという。


乗り物酔いを防止するメガネ、シトロエンの「SEETROEN GLASSES」
スマートフォンやタブレットの画面を見つめ続けると、乗り物酔いしやすくなる

「SEETROEN GLASSE」はこれに対応するためのメガネ。フランスのスタートアップ企業Boarding Ringによる、特許を取得した技術を活用している。

クルマに乗っていると身体はその動きに合わせ、上下左右に振動する。この動きは内耳にある前庭器官によって検知され、脳へと伝えられている。ところが、スマートフォンやタブレットなどのクルマとは異なった動きをする画面を見つめている場合、内耳が脳へ伝える情報と、目が脳に伝える情報にはズレが生じ、脳内で混乱が発生。乗り物酔いという症状が起きてしまう。

「SEETROEN GLASSE」では、メガネの前方および横方向にリングが取り付けられており、その中に色のついた液体が入っている。この液体がクルマの加速や傾きに合わせてリング内で移動。着用者に対して内耳で検知されたものと一致した視覚的情報を脳に伝え、乗り物酔いを解消するという仕組みだ。

乗り物酔いを防止するメガネ、シトロエンの「SEETROEN GLASSES」
スマートフォンやタブレットの画面が動かなくても、
液体はクルマの動きに合わせて移動

乗り物酔いを防止するメガネ、シトロエンの「SEETROEN GLASSES」
内耳で検知された体の動きと一致した視覚的な情報を脳に伝える

シトロエンによれば、「SEETROEN GLASSE」は常に着用する必要はないそうだ。乗り物酔いの初期症状が現れた後に着用すれば、10~12分後には症状は改善され、その後は「SEETROEN GLASSE」を外してもクルマでの移動ができるという。

乗り物酔いを防止するメガネ、シトロエンの「SEETROEN GLASSES」
10~12分後で乗り物酔いの症状が改善

シトロエンライフスタイルオンラインショップで販売されている。価格は99ユーロ。

乗り物酔いを防止するメガネ、シトロエンの「SEETROEN GLASSES」
子どもたちにはうれしいメガネ