Vanmoof Electrified S LifeStyle Picture

オランダ発の自転車ブランドVanMoofが、最新の盗難防止技術を装備した電動アシスト自転車Vanmoof Electrified 2シリーズを発表した。オリジナルデザインを継承した「VanMoof ES2」と、東京にインスパイアされたデザインの「VanMoof EX2」の2車種で、6月7日21時に販売受付が開始される。

最新の盗難防止技術を装備した電動アシスト自転車VanMoofのElectrified 2 シリーズ
最新の盗難防止技術を装備したVanmoof Electrified 2シリーズ
(画像は「VanMoof ES2」)

VanMoofのElectrified 2 シリーズは、「キックオンロック」「マルチフェーズ警告音」「自転車追跡技術」「自動認証ロック」という、複数機能で構成される「盗難防止システム」が搭載された電動アシスト。このシステムは、「世界中の自転車泥棒を廃業に追い込める」ものであると、VanMoof共同創立者 タコ・カーリエさんは述べている。


盗まれない自転車を目指すVanMoofのElectrified 2 シリーズ
世界中の自転車泥棒を廃業に追い込む

利用者は自転車を降りるときに、ロックボタンを押して「キックオンロック」を作動させる。これによって後輪がロックされ、さらに盗難防止“システム”が稼働を開始する。

VanMoofのElectrified 2 シリーズ
ロックボタンを押すことで後輪がロックされる
さらに盗難防止システムが稼働を開始

この状態の自転車を所有者以外の誰かが動かそうとすると、「マルチフェーズ警告音」が作動し、警告音がなり響く。警告音の音量は徐々に上がり、自転車泥棒を威嚇する。

VanMoofのElectrified 2 シリーズ
警告音を発するために、フレームにはスピーカーが搭載された

それでも盗まれた場合は「自転車追跡技術」により、自転車の現在位置をトラッキングできる。位置トラッキングモードを作動させると、自転車のライトがモールス信号でSOSを発信する。

これら一連の“システム”は「自動認証ロック」によってコントロールされる。Vanmoof Electrified 2シリーズと連携したスマートフォンを持つ持ち主が近づくと、後輪のロックが解除され、さらに盗難防止システムも解除される仕組みだ。これにより持ち主は、複数機能で構成される盗難防止システムをひとつづつ解除する必要はなくなり、スムーズに自転車に乗ることが可能となる。また、自転車自体にロックが組み込まれているため、重い自転車用ロックをポケットやカバンに入れなくても済むというメリットも。

VanMoofによるステルスロック
一見、ロックされているように見えないので「ステルスロック」とも呼ばれる

電動アシスト機能としては、250Wのハブモーターと418Whのバッテリーを搭載している。バッテリーは約6時間で充電でき、フル充電時では最大150キロのアシストが可能だ(距離はアシストレベルなどによって異なる)。

VanMoofのElectrified 2 シリーズ
モーターは前輪ハブに
バッテリーはチューブに内蔵された

VanMoofの電動アシストではおなじみの「ブーストボタン」も装備された。これはハンドル横の小さなボタンを押すことで機能するもの。プッシュすることでモーター出力がブーストし、向かい風や上り坂での走行を楽にしてくれる。

オランダの自転車ブランドVanMoof Electrifiedシリーズのブーストボタン
向かい風や上り坂での走行を楽にする「ブーストボタン」も装備
(画像は旧モデル)

カラーバリエーションは「サンダーグレイ(Thunder Grey)」と「フォグホワイト(Fog White)」の2色展開。販売価格は43万円だが、最初の2,000台(全世界での合計販売台数)までは13万円引きの30万円で購入可能だ。商品の引き渡しは2018年10月以降に予定されている。

東京にインスパイアされたデザインのXフレームを持つVanMoof EX2
東京にインスパイアされたデザインの「VanMoof EX2」