オランダの自転車ブランドVanMoof(バンムーフ)が4月24日から、定額料金制「VANMOOF+」をスタートさせる。最も安いプランでは月額2,500円で同ブランドの自転車を楽しめる。

オランダVanMoofによる「定額料金制 VANMOOF+」、4月24日サービス開始
VanMoofが定額料金制「VANMOOF+」をスタート

VanMoofは、シティバイクの開発・製造にフォーカスした自転車ブランド。マウンテンバイクやカーゴバイクなどに浮気することなく、都市部での移動に適した自転車を作り続けている。また、「世界一のシティバイク」体験を利用者に届けるため、メンテナンスサービスなどにも力を入れている。


ひとつのモデルで、“電動アシスト付き”と“無し”の2バージョンを提供しているのもVanMoofの特徴。自動車の世界では、ハイブリッド車とガソリンエンジン車が選べるモデルが増えつつあるが、それを自転車の世界にも導入しようとしている。下の画像では左が“電動アシスト付き”で、右が“無し”。だが、見た目はどちらもほぼ同じというのが、VanMoofの強みだ。

オランダVanMoofによる「定額料金制 VANMOOF+」、4月24日サービス開始
画像左が「Electrifies S」の“電動アシスト付き”バージョンで、右が“無し”バージョン

今回提供開始される「VANMOOF+」は、日本に対して「世界一のシティバイク」体験を届けるサービスのひとつ。同ブランドの自転車の価格はちょっと高めだが、このサービスを利用すれば、3段変速機付きモデル(電動アシスト機能の無いモデル)で、月額2,500円で乗れる。

オランダVanMoofによる「定額料金制 VANMOOF+」、4月24日サービス開始
月額2,500円で乗れる「VANMOOF SMART」(電動アシストなし)

「VANMOOF+」では、メンテナンス費用も月額料金に含まれている。例えばパンクした場合でも、同社ブランドストアに持ち込めば無料で修理してくれる。ブレーキシューが擦り減った場合やワイヤーが伸びた場合でも対応が可能だ。

1日に25キロ程度走行する自転車通勤者の場合、タイヤ交換やブレーキシュー交換などで、年間5万円を超えるメンテナンスコストがかかることも(注意:コストは走行経路や利用しているショップで異なる)。そのような人が利用する場合、「VANMOOF+」はかなりお得なサービスとなるだろう。

興味深いのは、海外でもサービスを受けられる点。VanMoofはニューヨーク、ロンドン、台北、ベルリンなどにブランドストアを持っているが、「VANMOOF+」利用者はこれらの都市で、自転車を無料で借りることが可能だ。出張や旅行でこれらの都市によく出かける人には便利なサービスだろう。

「VANMOOF+」は4月24日スタート予定。自転車のモデルごとの月額料金は、4月24日に発表される。メンテナンスなどを実施する東京のブランドストアは原宿に5月中旬オープン予定。