アウディ ジャパンは、新開発のAudiバーチャルコックピット、Audi connectを搭載した新型「Audi Q7」を3月下旬より販売開始する。

初めてフルモデルチェンジした2代目モデルは、初代と比較すると車両重量が最大300kg削減され、Cd値も最高0.31(アダプティブエアサスペンション装着車で高速走行中車高が下がった状態)を達成するなど、走行抵抗を減らして、運動性能、燃費効率を改善している。


ボディサイズは、初代と比べると、全長が若干短くなり、全幅も狭くなったが、室内長は大きくなって、キャビンの居住性は改善されている。また、オプションの7シーターパッケージで提供される独立式の3列目シートは、ヘッドルーム、ショルダールームともに拡大されている。

エンジンは2タイプのTFSI(過給器付き直噴ガソリン)エンジンが用意され、Audi Q7シリーズでは初の4気筒ユニットの2.0 TFSIは、185kW(252PS)/370Nmを発生する。3.0L V型6気筒を搭載する3.0 TFSIは、245kW(333PS)/440Nmを発揮し、0-100km/hまで6.1秒で加速する。

トランスミッションは、新開発の8速ティプトロニックを採用。燃費効率改善のため、スタートストップシステムとブレーキエネルギー回生システムを標準装着した。

quattroフルタイム4輪駆動システムは、通常時は、40:60とトルクを非対称に前後配分。路面状況によってトルク配分を前70:後30~前15:後85のあいだでダイナミックに変化させることでトラクションと回頭性を両立させる。

サスペンションは、前後とも従来型のダブルウィッシュボーンに代わって5リンクのシステムを採用。エンジン搭載位置の変更などにより従来型に対し50mm低くなった重心点、バネ下重量を減らした新しい「アダプティブエアサスペンション」や「4輪ステアシステム」などにより、走行安定性と乗り心地が改善されており、最大245mmのグラウンドクリアランスとサスペンションストロークを活かして、過酷なオフロードにも対応する。

追突の危険を減らす自動ブレーキを含めた「アウディプレセンス シティ」、衝突の危険を察知して前席シートベルトのテンションを高めるなどして衝撃に備える「アウディプレセンス ベーシック」、ドライバーの車線維持を助ける「アウディアクティブレーンアシスト」、渋滞時にドライバーの負担を減らすトラフィックジャム(渋滞)アシスト機能を備えた「アダプティブクルーズコントロール」、駐車時のステアリング操作を助ける「パークアシスト」といったシステムを標準装備。車線変更をサポートする「アウディサイドアシスト」、後方からの衝突に対して乗員保護能力を高める「アウディプレセンス リヤ」などのシステムをオプション設定している。


車載システムは、指でも文字入力できるタッチパッドを備えた最新のアウディ MMIにより、一元的にコントロールできる仕組みになっており、3.0 TFSI quattroモデルには、これまでのメーターパネルの代わりに12.3インチのTFTディスプレイを採用した新開発の「Audiバーチャルコックピット」が搭載される(2.0 TFSI quattroではオプション設定)。

インフォテイメントシステム「MMIナビゲーションプラス」には、MP3/WMA再生、Bluetoothオーディオ/ハンズフリーフォン、iPod/iPhone再生などの機能が備わる。また、Audi connectにより、乗員のためのWi-Fiホットスポットが提供され、スマートフォンとの接続も可能となっている。