日本列島はまさに猛暑の最中。8月5日、北海道はJR帯広駅前にある温度計が、とうとう40℃を超えて表示が消えてしまった。ゲームで得点などの数値が上限に達する「カウンターストップ(カンスト)」状態だとして、インターネット上で話題になっている。

40℃に到達して…(Twitterユーザー @miyo_eさんの厚意により許諾を得て転載)
40℃に到達して…(Twitterユーザー @miyo_eさんの厚意により許諾を得て転載)

消えてしまった…(Twitterユーザー @miyo_eさんの厚意により許諾を得て転載)
消えてしまった…(Twitterユーザー @miyo_eさんの厚意により許諾を得て転載)

帯広駅はJR北海道、根室本線の主要駅の1つ。駅前にある温度計は2001年に地元企業が寄付した設備で、管理している帯広市観光課によると、40℃までしか表示できない。


8月5日は帯広の測候所で14時ごろに最高気温36.5℃を記録。これは比較的、風通しのいい涼しい場所での記録で、駅前で直射日光を浴びていた温度計は「40℃を超えてしまったかもしれない」(市観光課)とのこと。

件の温度計は、40℃を超えると異常が起きたと認識して表示を消し、再起動をかける仕様。ところがすぐまた40℃に達してしまうので、また表示を消し、再起動。というループに陥り、14時過ぎごろには温度計がついたり消えたりを繰り返していた可能性があるとか。

帯広にいたTwitterユーザーの1人、「みよえ(@miyo_e)」さんがちょうどその頃駅前で表示が消える温度計の写真を撮影、投稿したところ、たちまちリツイート(引用)が広まって大きな話題になった。

帯広市といえば道東・十勝地方の内陸部にあり、冬の最低気温がマイナス30℃を超えるとか、どちらかといえば寒い土地という印象があるが、夏には暑さで全国一になる日もあるそう。市観光課が調べたところ、過去にもまれに温度計の表示が消えたことはあったらしい。

とはいえ猛暑をあらわす椿事として、温度計はすっかり注目の的。テレビや新聞の取材も来たそうな。

ちなみに市観光課によると、帯広は夏でも明け方の冷え込みに用心が必要だが、最近数日は珍しくずっと窓を開けて寝ていられるほどの暑さが続いている。しかし例年お盆を過ぎれば一気に涼しくなり、肌寒さを覚えるようになるという。