レクサスが超電導技術の専門家と提携し、「レクサス・ホバーボード」を制作した。このホバーボードは、レクサスの広告キャンペーン「Amazing In Motion」で使用される。


「ホバーボード」とは、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」に登場したスケートボードの一種。地上から約10センチほど浮遊しており、搭乗者が地面を蹴ることで前進する。


「レクサス・ホバーボード」は、映画の世界のホバーボードを、現実世界で再現した乗り物。レクサスが公開している動画や画像では、ボードは映画同様、地面から数センチ程度浮かびあがっている。


「レクサス・ホバーボード」のデザインは、レクサスのスピンドルグリルがモチーフ。内部で使用されているハイテク素材からボード表面の竹素材まで、高級車ブランドに使われる素材が採用されているそうだ。


レクサスによれば、「レクサス・ホバーボード」では、磁気浮上技術が活用されているという。液体窒素で冷却された超電導体と永久磁石の組み合わせで、地上から浮遊。摩擦のない状態で走行できるそうだ。動画や画像では、ボードからは白煙が立ち上っており、ボード内部に液体窒素が入れられていると推測できる。

残念なのは、「レクサス・ホバーボード」が超電導体と永久磁石の組み合わせで浮遊している点。この仕組みでは、通常の地面の上で浮くことはできない。すでに発表されている「Hendo ホバーボード」などと同様、「レクサス・ホバーボード」での走行を楽しむには、磁石を埋め込んだ専用のパークが必要となるだろう。

参考画像:磁気浮上技術が利用されている「Hendo ホバーボード」
参考画像:磁気浮上技術が利用されている「Hendo ホバーボード」

レクサスではこれまで、ライトスーツを身にまとった“ライトマン”が普通の人間には不可能な動きで街を走り回る「STROBE」や、ドローンがまるで意思を持っているかのような動きをする「SWARM」など、レクサスの独創性やそれを実現させる人たちの情熱などを表現する一連の広告キャンペーン「Amazing In Motion」を実施してきた。今回の「レクサス・ホバーボード」はそのキャンペーンの第4弾。超電導技術を活用したホバーボードにより、レクサスの先進性を示すという。

参考画像:レクサスによる広告キャンペーン  ドローンがまるで意思を持っているかのような動きをする「SWARM」
参考画像:レクサスによる広告キャンペーン
ドローンがまるで意思を持っているかのような動きをする「SWARM」

なお、「レクサス・ホバーボード」は、あくまで広告キャンペーン用に制作されたプロトタイプ。販売されることはない。