JR 東日本の南浦和駅に登場してすっかり話題になった巨大なウマの置物。Twitter などで注目を集め、テレビなどでも取り上げられた。いったい正体は何で、どういういきさつであの場所に登場したのだろうか。

このウマ。テレビなどで観た人も多いのでは(Twitter ユーザーの厚意により許諾を得て転載)
このウマ。テレビなどで観た人も多いのでは(Twitter ユーザーの厚意により許諾を得て転載)

ウマの置物が話題になったのは、5月下旬。乗客の1人が駅構内にあるのを見かけ、驚いて思わず撮影し、Twitter に投稿したのがきっかけだ。南浦和は以前にも、ホームの不思議な位置に星のカービィのぬいぐるみが挟まっているのが見つかるなど、変わったできごとがよく起きる場所である。


ともあれ、ウマの置物についてはあまりに乗客の反響が大きかったからか、テレビ局なども相次いで取り上げ、すっかり馴染の顔になった感がある。

この作品、実は発泡スチロール製で、生みの親は立体アートを手掛けるヤジマキミオさんだ。1年ほど前、埼玉県にある JR 東日本の川越駅向けに地元のランドマーク「時の鐘」のミニチュアを作った際に縁ができ、以前から市内に展示しているウマの置物をどこかの駅に飾ってくれないかと申し出たそう。

JR 東日本ではちょうど、同じ埼玉県内にある南浦和駅で改良工事を進めており、新しくなる駅に、より親しみやすい雰囲気が出れば良いと考えて、展示を引き受けた。今後、通行の妨げになるなどの問題が生じなければ、工事の完了後も期限を定めず置いておくつもりだそう。

折角だから「ハチ公像」や「モヤイ像」のように何か愛称を考えたり募ったりするつもりはないかとも尋ねたが、JR 東日本では特にその予定はないそう。ただ、ヤジマキミヨさんの公式サイトでは作品名を「チェスの馬」としている。

つまりはチェスのナイトをかたどったものらしい。待ち合わせなどに使う人が何かそれにちなんだ名前を自由に決めて呼ぶのがよいかもしれない。「ナイトくん」「チェスくん」「シグマ」など色々思いつくが、やっぱり普通に「ウマ」で落ち着いてしまうのだろうか。

でかい(Twitter ユーザーの厚意により許諾を得て転載)
でかい(Twitter ユーザーの厚意により許諾を得て転載)