構内に恐竜がいたり、ロボットがいたりと不思議な鉄道駅が増えているが、ヒーローが守る駅として以前から有名なのは JR 東日本の石巻駅。宮城県石巻市にある。

石巻駅を守る仮面ライダーとサイボーグ009
石巻駅を守る仮面ライダーとサイボーグ009

石巻は漫画家、石ノ森章太郎ゆかりの地として、その漫画やアニメのキャラクターのモニュメントを街の中心部に多数配置しており、駅から記念館である「石ノ森萬画館」までの道筋は「いしのまきマンガロード」と名付けられている。


沿道には「仮面ライダー」をはじめ「サイボーグ009」「人造人間キカイダー」「ゴレンジャー」などの勇姿がそこかしこで見られるほか、ベンチやポスト、マンホールの蓋など、いたるところに石ノ森キャラが隠れている。駅構内にあるのはそうしたモニュメントの一部。ずっと沿線の住民や訪れる観光客を見守ってきた。

いしのまきマンガロードに立つキカイダー
いしのまきマンガロードに立つキカイダー

石巻商工会議所前の赤レンジャー
石巻商工会議所前の赤レンジャー

ロボコン
ロボコン

もちろん、2011年に発生した東日本大震災の時もだ。震災で石巻市は大きな被害を受け、駅前の中心市街地は津波で流れてきた船の残骸や、ヘドロで浸水した。モニュメントは自衛隊の艦船に運ばれ、移動する事態になった。

ロボコン
ロボコン

赤レンジャー
赤レンジャー

仮面ライダー
仮面ライダー

その後、石巻市は少しずつ復旧。2013年に石ノ森萬画館が完全に再開し、モニュメントの配置も進んでいる。石巻駅と仙台駅をむすぶ仙石線はようやくこの5月末に完全復旧し、新たな直通運転サービス「仙石東北ライン」も始まる。

ただし、萬画館によると、市街地では震災当時の「液状化現象」の影響が大きく、いまだに路面が波打っている状況。完全復旧はまだまだ先になりそうな雰囲気だとか。

そんな石巻の駅に、街に、ヒーロー達は今日も静かに立っている。

JR 石巻駅は今日もヒーロー達が見守っている
JR 石巻駅は今日もヒーロー達が見守っている

(c)石森プロ
(c)石森プロ・東映
(c)石森プロ/街づくりまんぼう