「Auto Residence」が建築されたのは、オーストリアのザルツブルグ。伝統的な建物が立ち並ぶ区域の一角に、このクルマの形をした家はある。

クルマの形をした家「Auto Residence」
クルマの形をした家「Auto Residence」

ここは日本の京都同様に、街の景観保護に厳しい地域。新しい住宅の建築許可を得るのは難しい場所だ。だが「Auto Residence」は地域の基準をクリアした。その秘密は、この住宅がエコ住宅だったことにあったという。


周囲の景観に溶け込んでいるとは言えない形状
周囲の景観に溶け込んでいるとは言えない形状

「Auto Residence」は、夏の暑い日差しを防ぐ遮光性や、涼しい空気を導入する通気性、そして冬には暖かい日差しを取り込む採光性に優れているという。また、断熱性にも優れているので、従来の住宅に比べてエネルギー効率が高いそうだ。

遮光性や通気性、採光性に優れており、室内は快適
遮光性や通気性、採光性に優れており、室内は快適

そして、そのエネルギー効率の高さを実現しているのが、クルマを模したこの家の形状。たとえば、フロントガラスに見える部分は実は採光窓として機能しているなど、冷暖房費の節約に貢献している。

日の差し込む室内は、冬でも暖かい
日の差し込む室内は、冬でも暖かい

Voglreiter さんはその他、クルマの形をしたカフェバー「The Car」の設計も手掛けている。

クルマの形をしたカフェバー「The Car」
クルマの形をしたカフェバー「The Car」

このカフェバーのエネルギー効率については、Voglreiter さんは何も語っていない。だが少なくとも、近隣の人の待ち合わせスポットとしては有効に機能しているという。

たしかに、目立つ
たしかに、目立つ