日本を訪れる外国人の不満の一つは、高尾山に向かう豪華電車がないこと。他の観光地であれば、例えば「箱根」には「ロマンスカー」、アニメの聖地「秩父」には「レッドアロー号」というゆったり座って移動できる電車があります。なのに、ミシュランの三ツ星に認定されている観光地「高尾山」に向かう路線には、豪華列車が存在しません。これには多くの外国人観光客が不満を持っています。

その不満を解消してくれるかもしれない計画が JR 東日本から発表されました。同社は、東京~大月間を結ぶ中央快速線、立川~青梅間を結ぶ青梅線に2階建てグリーン車を導入。2020年のサービス開始を目指すとしています。


中央快速線グリーン車連結イメージ
中央快速線グリーン車連結イメージ

中央快速線などに導入予定なのは、普通運賃の電車に連結される「普通列車グリーン車」。乗車券に加えて、「普通列車グリーン券」を購入することで乗車できます。また、グリーンアテンダントによる飲み物や軽食の販売も実施されるそうです。

普通列車グリーン車 社内イメージ
普通列車グリーン車 社内イメージ

グリーン車が連結されるのは、電車の東京寄りから4両目と5両目。これにより、中央線はこれまでの10両編成から12両編成になります。グリーン車以外の輸送力は、現状維持となるようです。

連結位置:E233系電車の東京寄りから4両目・5両目に2階建てグリーン車を連結
連結位置:E233系電車の東京寄りから4両目・5両目に2階建てグリーン車を連結

2020年は夏季オリンピックが東京で開催される年。競技観戦の合間に、高尾山観光を楽しみたいと考える観光客も、海外から沢山やってくるはず。中央線のグリーン車導入がオリンピックに間に合えば、そんな外国人観光客の方々を満足させてくれることでしょう。

JR 東日本によるグリーン車展開
JR 東日本によるグリーン車展開