Mercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)の小型車「B クラス」新モデルが2月初旬に発売される。全高は 1,545mm 未満で多くの立体駐車場に対応する一方、室内はより大型の「E クラス」以上のヘッドクリアランスを持つ。



後席のレッグスペースも E クラスより広い。さらに「セグメント最小」をうたう 5.2m の最小回転半径と1,785mm の全幅が特徴で、取り回しがよく、かつアイポイントが高く視界が広い。


ラゲッジルームは「セグメント最大」としている。広さは通常時 488L、後席を倒せば最大 1,547L で、大きく開くテールゲートやホイールハウスの張り出しの少ないフラットな形状とともに、乗る人の数や荷物の形、大きさに合わせてさまざまに使い分けられる。


オプションとしては、後席用のシートバックテーブルに加え、バックレスト折りたたみ角度調整、後席シートスライド機構、2段階のラゲッジフロアボード調整で通常時の荷室容量を 666L に拡大できる「EASY-VARIO PLUS」、キーを使わず施錠/解錠ができ、ボタンを押すだけでエンジンが始動できる「キーレスゴー」がある。


エクステリアについては、まず LED ヘッドライトを大きく打ち出している。メインビーム、ポジショニングライト、ウィンカ、ドライビングライトなどに LED を使っている。アダプティブハイビームアシストも付いている。


次にサイドビュー。LED ヘッドライトからリアに連なる立体的なドロッピングラインを採用している。また室内空間を大きく確保するための全高の高いボディ形状ながら、「セグメント最小」のCd値(抗力係数)0.25 を実現し、燃費向上、風切り音の低減、高速安定性を図ったという。

複数の安全装備も標準搭載する。緊急時に働いて追突を回避したり、あるいは被害を軽減したりできる「CPAプラス(緊急ブレーキ機能)」や、長時間走行時のドライバーの疲労や眠気を検知して注意を促す「アテンションアシスト」、180度まで視野角を拡大した鮮明な画像の「パーキングアシストリアビューカメラ」などだ。

別途オプションとして「レーダーセーフティパッケージ」も選べる。内容は車間距離を維持して、先行車が停止した場合は減速して停止する渋滞追従機能を備えた「ディストロニック・プラス」やドアミラーの死角範囲をレーダーによってモニターして危険性を警告する「ブラインドスポットアシスト」などだ。縦列駐車や並列駐車時にステアリングおよびブレーキを制御してアシストする「アクティブパーキングアシスト」もある。

さらに夜間に室内を LED の間接照明で満たし、対向車のライトによる眩惑を弱める「アンビエントライト」を利用できる。照明の色は12種類から選べる。


このほか装備面では、インフォテインメントシステム「COMAND」の最新型を採用する。視認性の高い8型ディスプレイとアニメーションを多用したわかりやすいデザインが長所。カー・コネクティビティでは、従来の Bluetooth に加え、無線 LAN(Wi-Fi)テザリング機能を追加。情報検索や目的地周辺の確認などが迅速に行えるようになった。

新型 B クラスのラインナップは、1.6L 直列4気筒 BlueDIRECT ターボエンジンを搭載した「B 180」「B 180 Sports」、2.0L 直列4気筒 BlueDIRECT ターボエンジンおよび B クラスとして初めて可変トルク配分型4WDシステム「4MATIC」を搭載した「B 250 4MATIC Sports」。

通常モデルに先立ち特別仕様車「B 180 Sports Edition Red」「B 250 4MATIC Sports Edition Red」も合計200台限定で販売中。通常モデルにはないクランベリーレッドの本革シートおよびドアパネル、ブラックアッシュウッドインテリアトリムを組み合わせている。エクステリアには、ハイグロスブラックペイント18インチAMGマルチスポークアルミホイールを取り付けている。



このほか B 250 4MATIC Sports Edition Red はレーダーセーフティパッケージ、キーレスゴー、EASY-VARIO PLUSなどを標準搭載する。B 180 Sports Edition Red もオプションパッケージとして利用できる。

希望小売価格は B 180 の場合で307万円(税込)。「平成17年排出ガス基準75%低減レベル」「平成27年燃費基準+20%」を達成し、新エコカー減税(重量税、取得税 100%免税)および自動車グリーン税制優遇措置(翌年度自動車税50%減税)を受けられる。