「Connected Cycle」は、盗難された自転車の発見に利用できるペダル。フランス パリに拠点を置く Connected Cycle SAS が開発し、CES 2015で公開した。


「Connected Cycle」は、GPS 搭載の自転車用ペダル。自転車の速度や走行ルートなどを記録し、クラウドにアップロードする。情報は専用アプリを使い、スマートフォンから参照可能だ。



だが「Connected Cycle」の最大の特徴は、自転車が盗難されたとき、盗難車発見の手助けになるという点にある。「Connected Cycle」は、自転車に乗っているのが誰であったとしても、その所在地をクラウドにアップロードし続けるので、盗難車の発見が容易になるのだ。自転車泥棒がペダルを交換しようとしても、簡単ではない。ペダルを取り外すには、利用者が購入時に設定したコードキーの入力が必要となるからだ。

Connected Cycle SAS は、「Connected Cycle」は一般利用者だけでなく、シェアサイクルを運営する業者や団体が自転車の管理に利用することも可能だとしている。

「Connected Cycle」は、米国の多くのメディアで紹介され、サイクリストの間ですでに話題になっている。興味深いのは、メディアサイトのコメント欄に自転車泥棒寄りの意見が目立つことだ。例えば、次のようなコメントが寄せられている。

「盗難したあと、バッテリーが切れるまで待てばよいのではないか」
「その通りだ。(『Connected Cycle』には)ペダルの回転で自動充電できる機能が付いていない」
「ペダルをアルミホイルで覆えば良いんじゃないか。そうすれば、GPS は使えなくなるはずだ」

カラ―バリエーションは、「ブラック」「レッド」「グリーン」「ブルー」「オレンジ」の5色展開となっている。