米国 Campactix は、オフィスのデスク下に設置するエクササイズマシン「Glyder」を開発した。現在、クラウドファンディングサイト kickstarter で出資者を募集中。資金調達に成功した場合、2015年1月の出荷開始を予定している。


「Glyder」はオフィスで他の社員に迷惑をかけず、静かにエクササイズできるマシン。机下に設置し、足を前後に動かして“歩行”することでエクササイズするのが特長。最近多く開発されている、“オフィス用エアロバイク”の一種と言っても良いだろう。だがペダルを漕ぐために足を上下に動かすエアロバイクとは異なり、膝が机に当たることはない。


「Glyder」は、オフィスの机下で静かにエクササイズできるマシン
「Glyder」は、オフィスの机下で静かにエクササイズできるマシン

Campactix の Ayal Ebert 氏は、「オフィスなどで一日8時間以上椅子に座ることは、“現代の喫煙”と見なされている」、という英国チェスター大学の John Buckley 博士の学説を紹介。70年代に喫煙が健康上の大きな問題だと考えられ、90年代には受動喫煙が問題とされたように、現在で長時間椅子に腰かけ続けることが、健康を害する要因の1つと考えられていると、Ebert 氏は主張する。

英国チェスター大学の John Buckley 博士  椅子に座らず立ち机で仕事をしている  (画像出典:英国チェスター大学)
英国チェスター大学の John Buckley 博士
椅子に座らず立ち机で仕事をしている
(画像出典:英国チェスター大学)

「Glyder」は、長時間の着席を原因とする健康阻害要因を軽減するエクササイズマシンだ。「Glyder」で実行できるエクササイズは、「軽い運動」に分類されるもの。だが、その「軽い運動」を毎日継続することで、筋肉を刺激し、血流を良くし、代謝を上げられると、Ebert 氏は述べている。

「Glyder」は、専用のスマートフォンアプリで管理可能。アプリを使用すれば、エクササイズの負荷を変更できる。消費カロリーや“歩行”した歩数、移動距離などを表示することも。SNS 連携機能があるので、同僚とエクササイズ量を競うこともできる。

専用のスマートフォンアプリでは、エクササイズの負荷を管理したり、  消費カロリー、歩数、移動距離などを表示したりできる
専用のスマートフォンアプリでは、エクササイズの負荷を管理したり、
消費カロリー、歩数、移動距離などを表示したりできる

カラーバリエーションは、「タイタニウムグレー」「ブラック」「レッド」の3色展開。価格は179ドルを予定。日本への送料が別途45ドル必要となる。