これは一時期、自動車好きの間で熱い議論が交わされたテーマの1つだ。この議論に終止符を打ったのは映画『私をスキーに連れてって』や『彼女が水着にきがえたら』を制作したクリエイター集団ホイチョイプロダクションズ。同グループは著作「気まぐれコンセプト」で次のように述べた。
「スキー場には、BMW で行くのが正解。スキー場の周辺は除雪されているから、本格的な4WD なんていらない。それに、スキーに行くには高速を長時間走らなければならないが、BMW なら高速走行も楽しい」
これはスキー場に限らず、夏のリゾート地にも適用可能なルールだった。とはいうものの、当時の BMW には「遊びに使う車」というイメージはあまり無く、リゾート地に現れた BMW は、スーツを着用したビジネスパーソンのように、若干の違和感を漂わせていた。
BMWジャパンは、コンパクトスポーツアクティビティビークル(SAV)「BMW X1(エックス ワン)」の特装車「BMW X1 Exclusive Sport(エクスクルーシブ スポーツ)」を160台限定で発売した。これは、リゾート地の景色にも違和感なく溶け込めるデザインを持つ BMW だ。
BMW X1 は2010年に発売されたコンパクト SAV。高いアイポイントや、広くゆったりとした室内空間など、SUV としての特長を備えながらも、BMW ならではの「駆けぬける歓び」を実現したモデルだ。今回発売された限定車は、BMW X1 に、スポーツサスペンションなどを追加したスポーツパッケージ「M Sport」がベース車両。よりダイナミック&優雅なスタイリングを演出する特別装備と、日々のドライブをより便利にする快適機能が追加されている。
エクステリアには、サテンアルミ仕上げの「ルーフ・レール」や、「クローム・ライン・エクステリア」を装備。優美さのなかにも精悍さを秘めた、スポーツモデルらしいルックスとしている。
精悍なスポーツモデルらしいルックスを獲得
インテリアには、上品で明るい色合いのネバダレザーシートを採用。ダイナミズムと優雅さを演出している。
室内を明るく演出
快適装備では、「iDrive ナビゲーション・パッケージ」をはじめ、狭いスペースでの駐車や車庫入れをサポートするリヤビューカメラを含む「パーキング・サポート・パッケージ」が標準装備。高い安全性を確保すると同時に、ドライバーに快適性を提供している。
ドライブトレインには、2.0リッター直列4気筒 BMW ツインパワー・ターボ・エンジンを搭載。これに、8速オートマチック・トランスミッションを組み合わせた。
メーカー希望小売価格は、FR モデルの「BMW X1 sDrive20i Exclusive Sport」が519万円で、フルタイム4WD「xDrive」搭載の「BMW X1 xDrive20i Exclusive Sport」が545万円。多くの特別装備が追加されたにもかかわらず、価格は通常モデルから57万円の上昇に留め、約28万円の顧客メリットを実現している。
関東地方は、7月22日に梅雨明けを迎えた。これからスタートする本格的な夏のリゾートシーズンに、「BMW X1 Exclusive Sport」は最適の1台となるだろう。だが、「BMW X1 Exclusive Sport」が活躍するのは、リゾートシーズンだけではない。SAV 独特の高いアイポイントは、都心の走行にもメリットとなる。ホテルのエントランスに乗りつけても不自然さを感じさせない優美さを持つ「BMW X1 Exclusive Sport」は、あらゆるシーンで活躍するはずだ。