米国 FitnessCubed は、職場で使えるエアロバイク「Cubii」のプロトタイプを開発した。現在、製品化に向けクラウドファンディングサイト kickstarter で出資者を募集中。資金調達に成功した場合、2015年1月に製品出荷を開始する予定だ。


「Cubii」は、机の下に置いて使えるエアロバイク。その特徴は、低価格、小型軽量、そして机に座ってぺダリングしても膝が机に当たらない新設計の3点だ。


「Cubii」使用イメージ
「Cubii」使用イメージ

米国では、仕事をしながらワークアウトをする人は増加しつつあり、それに向けた製品も数多く販売されている。だがその価格は最低でも1,500ドル(約15万2,000円)程度。高価なものでは、8,000ドル(約81万円)を超えるものまで存在している。

HAMMACHER SCHLEMMER の販売する「Elliptical Machine Office Desk」  価格は8,000ドル  ジムに行った方が安い?
HAMMACHER SCHLEMMER の販売する「Elliptical Machine Office Desk」
価格は8,000ドル
ジムに行った方が安い?

これに対して「Cubii」の価格は299ドル(約3万円)程度。既存の製品よりもはるかに低価格で、手の出し易い製品になっている。

「Cubii」の価格は299ドル(約3万円)程度
「Cubii」の価格は299ドル(約3万円)程度

また、社内ワークアウト製品はサイズが大きいものがほとんど。設置する場合には、それまで使用していた机や椅子を撤去する必要があった。

だが、「Cubii」は小型軽量。机の下に設置して、すぐに使用を開始できる。ハンドルが取り付けられているので、持ち運びも容易。休憩時間などには、空いた会議室などに持ち込み、サンドイッチをつまみながらワークアウト可能だ。

「Cubii」は、机の下に設置してすぐに使用できる
「Cubii」は、机の下に設置してすぐに使用できる

ハンドルが取り付けられているので持ち運びし易く
ハンドルが取り付けられているので持ち運びし易く

休み時間に休憩所に持ち込むことも可能だ
休み時間に休憩所に持ち込むことも可能だ

また、従来のぺダリングマシンは、机の下に設置して使用すると、膝が机にあたってしまうという欠点があった。だが、「Cubii」は最初から机の下での使用を前提に設計されているため、全力でぺダリングしても、膝が机に当たることはないそうだ。

従来のぺダリングマシン(左)と「Cubii」(右)  「Cubii」では机に膝が当たらない
従来のぺダリングマシン(左)と「Cubii」(右)
「Cubii」では机に膝が当たらない

「Cubii」は、スマートフォンと連携可能。その日のぺダリング回数、走行距離、消費カロリーをアプリで記録できる。アプリには SNS 機能も搭載されており、自分の走行記録を友だちを共有できる他、「Cubii」の回転数記録で、友だちと架空のレースをすることも可能だ。

「Cubii」は、スマートフォンと連携可能
「Cubii」は、スマートフォンと連携可能

友だちとレースをすることもできる
友だちとレースをすることもできる

えん乗りではかつて、同様の製品「Big Rag」を紹介したことがある。これはワークアウトよりも、「発電」にフォーカスした製品。自分の足で業務用 PC の電力を生み出せる…というか、漕ぐのを止めたら PC が使えなくなるというチャレンジングな製品だった。


「Cubii」には残念ながら発電機能はない。できれば、発電機能の搭載もぜひ検討して欲しいところだ。そうすれば、ワークアウトへのモチベーションも、さらに上がるのではないだろうか?