ポーランドの発明家 Marek Jurek 氏は、「IzzyBike」のプロトタイプを発表した。これは、チェーンが付属しておらず、オプションで前後輪の2輪駆動システムを装着できる自転車だ。


自転車におけるエネルギー伝達効率は非常に高く、ほぼ完璧に近いもの。だが、金属製のチェーンはその数少ない弱点であり、チェーンスラップやチェーンの揺れなどでエネルギー伝達効率は落ちてしまう。例えば、チェーンが錆びるだけでも伝達効率は低下する。


「IzzyBike」は、この弱点の解消を目指す自転車。自転車からチェーンを排除し、直接前輪を漕ぐことで、100%のエネルギー伝達効率を目指している。

「IzzyBike」は、直接前輪を漕ぐことで、100%のエネルギー伝達効率を目指す自転車
「IzzyBike」は、直接前輪を漕ぐことで、100%のエネルギー伝達効率を目指す自転車

「IzzyBike」は前輪駆動。通常の自転車と比較して、雪道などの滑りやすい道でもより安定した走行が可能になる。前輪と後輪の間にジョッキーホイールを装着することで、「IzzyBike」は前後輪の2輪駆動となり、さらにトラクションを増加することができる。

「IzzyBike」は通常の自転車より、安定した走行が可能
「IzzyBike」は通常の自転車より、安定した走行が可能

前輪と後輪の間にジョッキーホイールを装着すると、さらにトラクションを増加できる
前輪と後輪の間にジョッキーホイールを装着すると、さらにトラクションを増加できる

「IzzyBike」には、子ども用の三輪車とは異なり、フリーホイールが装着されている。このため、坂を下るときなどに、足を動かさず、ペダル上で止めておくことができる。また、内装の3段変速機も装着されている。

フリーホイールが装着されているため、ペダル上で足を止めておける
フリーホイールが装着されているため、ペダル上で足を止めておける

内装の3段変速機も装着される
内装の3段変速機も装着される

チェーンの排除は、折り畳みを容易にすることにも貢献している。「IzzyBike」はわずか1秒で折り畳みが可能。自転車通勤で利用する場合、折り畳んでオフィスの机の横に置いたり、狭いエレベーターに乗せたりすることが可能だ。

「IzzyBike」はわずか1秒で折り畳みが可能
「IzzyBike」はわずか1秒で折り畳みが可能

狭いエレベーターにも乗せられる
狭いエレベーターにも乗せられる

製品化された場合、価格は変速機の有無やフレーム素材の違いなどにより、900ドルから2,000ドルの間になる予定。