英国キングストン大学の Lee Wei Chen さんは、ゲーム機付きの洗濯機「Amusement Washing Machine」のデザインコンセプトを製作した。


Lee Wei Chen さんは台湾の台北出身。台湾時代に身に付けたゲームのスキルを現実世界に活かしたいと考え、この洗濯機を開発したという。Chen さんは、次のように語っている。


「僕が仮想世界で身に付けたスキルは、現実の世界ではまったく役に立たないことに気付いた。そのスキルを、役立つものにしたかった」

「Amusement Washing Machine」を製作した Lee Wei Chen さん
「Amusement Washing Machine」を製作した Lee Wei Chen さん

「Amusement Washing Machine」を使用するには、マシン下部の洗濯機に洗い物を入れ、コインを投入する。これにより、ゲームと洗濯が同時にスタートする。

洗濯機に洗い物を入れ、コインを投入すると、ゲームと洗濯が同時にスタート
洗濯機に洗い物を入れ、コインを投入すると、ゲームと洗濯が同時にスタート

「Amusement Washing Machine」での洗濯は、「洗濯」「すすぎ」「脱水」などのステージに分割されて進む。利用者がゲームのステージをクリアすれば、洗濯も次のステージに進む仕組みだ。だがクリアできなければ、洗濯は途中のステージでストップし、追加のコインを要求される。規定の料金で洗濯をすませるには、ゲームの腕をあげるしかない。

ステージクリアに向けて必死!
ステージクリアに向けて必死!

「脱水」ステージクリア画面
「脱水」ステージクリア画面

Lee Wei Chen さんが所属するコースのリーダーである Colin Holden 氏は、「Amusement Washing Machine」について次のように述べている。

「これは、とても独創的なアイディアだ。毎日利用する実用的だが退屈な家電製品の使用を、楽しい体験に変換する可能性を秘めている。Lee Wei Chen さんは今回、このアイディアを表現するために、ゲームセンターのゲーム機と洗濯機を選択したが、2つを合わせることで驚くべき新しい電子デバイスを誕生させた。これは、非常によくできたデザインコンセプトだ」