デザイナーの Ling Xuan Kong さんは、シートチューブを空気入れにした自転車のデザインコンセプト「Inflator Bicycle(空気入れ自転車)」を考案。Yanko Design で公表しました。


自転車の空気入れは、利用頻度が低いわりに場所を取り、邪魔なもの。でも、自転車を利用する上では、無くてはならないものでもあります。Kong さんは、「無くてはならないものは、その製品の一部にするべき」という考えから、空気入れを自転車の一部に組み込んだ「Inflator Bicycle」を考案しました。


「Inflator Bicycle」のコンセプト  空気入れ+自転車フレーム = Inflator Bicycle
「Inflator Bicycle」のコンセプト
空気入れ+自転車フレーム = Inflator Bicycle

走行時は、ホースはシートチューブに固定されています。空気を入れる際には、まず、口金をシートポストから取り外して、タイヤのバルブに取り付けます。次に、シートを固定しているシートクランプを緩め、シートを上下させることで、タイヤに空気を入れることができます。

空気を入れる際には、口金をシートポストから取り外し
空気を入れる際には、口金をシートポストから取り外し

タイヤのバルブに取り付け
タイヤのバルブに取り付け

シートを上下させ、空気を入れます
シートを上下させ、空気を入れます

シートチューブを空気入れにするのは、それなりにコストがかかりそう。そう考えると、「Inflator Bicycle(空気入れ自転車)」の実用化への道は厳しい気がします。既存の小型空気入れをフレームに取り付けておいた方が価格も安く、耐久性も高いでしょう。

でも、「ある製品に必要不可欠なものは、その製品の一部に組み込んだ方が良い」、という考え方はとても興味深く、何かのヒントになりそうな気もします。