箱根登山鉄道は、現在製造中の新型車両3000形の営業運転開始日を11月1日に正式決定した。同社における新型車両の導入は、1989年以来25年振りとなる。

箱根登山鉄道に新型車両導入!
箱根登山鉄道に新型車両導入!

新型車両のデザインコンセプトは“伝統と現代性を併せ持ち、箱根の風景に溶け込むデザイン”。車両前面に大型ガラス、側面には上下に大きく広がる展望窓を採用しており、箱根の雄大な自然が乗車しながら間近に体感できるという。


外観の色彩は、従来から登山電車のイメージカラーでもある深い緋色や茜色をベースとした「バーミリオンはこね(Vermillion Hakone)」を基本色としている。

メインカラーは、四季の移ろいに呼応する「バーミリオンはこね」
メインカラーは、四季の移ろいに呼応する「バーミリオンはこね」

室内は、腰壁に木目調の化粧板を、座席窓台、肘掛やテーブルなどには強化木を採用。座席シート材や床には赤を基調とした暖色系をメインに配色し、車内全体に落ち着いたやさしい雰囲気を演出している。

大きな車窓から存分に景色を鑑賞しよう(車両内観イメージ)
大きな車窓から存分に景色を鑑賞しよう(車両内観イメージ)


車内平面図  (左が小田原寄り、右が強羅寄り)
車内平面図
(左が小田原寄り、右が強羅寄り)

また、同社初となる VVVF インバータ制御および LED 照明を採用することで使用電力の削減を目指すほか、オイルフリー型の電動空気圧縮機も搭載するなど環境対策への取り組みも進めていく。

なお、新型車両の営業運転に先立ち、4月1日より同社の Web サイト内に特設サイトを開設。今後は新型車両の特徴などの情報を順次提供していく予定。