通常の自転車よりも駆動力が31%アップ
Varibike は従来型の足漕ぎペダルに加え、手漕ぎペダルが取り付けられた自転車。手の力が活用可能になったことで、駆動力は従来型の自転車よりも最大で31%増加したという。
Varibike を開発した Martin Kraiss 氏は、開発の目的を次のように述べている。
「スポーツ器具としての自転車は、バランスが取れていないものだ。その推進力は脚力に依存している。上半身はじっとしたまま動いておらず、運動していない。我々の開発の目的は、全身運動が可能で、より高速で走れる自転車を開発することだった」
Varibike での走行は全身運動となるため、心肺機能の改善や減量を目的とした有酸素運動を行いたい人に適しているという。また、腕、胸、肩、背中といった上半身の筋肉強化を目指す人の利用にも推奨できるとしている。
Varibike はスポーツ器具としてだけでなく、実用的な自転車としても優れた性能を発揮する。例えば、登坂の際には、全身の力を活用可能な Varibike の構造により、従来型の自転車よりも楽に坂を登れると Kraiss 氏は説明している。
Varibike には手漕ぎペダルとは別にハンドルも取り付けられている。ブレーキはハンドルに装着されているため、坂を下る際にはハンドルを掴んでの走行が推奨されている。ハンドルはまた、不安定な場所を走行する場合に、車体をコントロールするためにも有効だという。