EP tenderによるバッテリートレーラー「Battery Tender」

電気自動車は、特に欧州では2極化が進みつつあります。ひとつは300km以上の航続距離を持ち、ロングドライブに対応したもの。もうひとつは航続距離が100km以下の、通勤や買い物に特化した街乗り用のものです。

でも、航続距離の短い電気自動車を所有している人がロングドライブに出かけたいときにはどうしたら良いでしょうか?


この疑問への回答となるかもしれないのがフランスEP Tenderによる「Battery Tender」。51kWh容量のバッテリーが収納された、電気自動車の航続距離をのばせる“バッテリートレーラー”です。

EP tenderによるバッテリートレーラー「Battery Tender」
51kWh容量のバッテリーが収納されたバッテリートレーラー「Battery Tender」

愛車に2分程度で簡単に取り付けできるのが特徴。車種にもよりますが、装着すれば高速道路での航続距離を300km程度のばせます。

EP Tenderは「Battery Tender」が配備された“バッテリーステーション”を、住宅地から観光地に向かうルート上に設置する計画。利用者はロングドライブに向かう途中、“バッテリーステーション”で「Battery Tender」をレンタルすれば、300km離れた観光地に遊びに行けるようになります。

EP tenderによるバッテリートレーラー「Battery Tender」
バッテリーステーションイメージ画像

観光地にも“バッテリーステーション”を設置すれば、利用者はそこで使用済みの「Battery Tender」を充電済みと交換。気持ちに余裕を持って観光地を巡れます。

EP tenderによるバッテリートレーラー「Battery Tender」
2分でフル充電された「Battery Tender」を利用可能に

電気自動車は充電時間が長く、充電中は移動できないのが欠点。EP Tenderはこの欠点を、「移動しながら充電する」という新発想で補おうとしています。利用者は航続距離が短く、価格の安い電気自動車を通勤だけでなく、観光にも利用できるようになるという大きなメリットを得られます。

EP tenderによるバッテリートレーラー「Battery Tender」
通勤用の安い電気自動車で長距離ドライブを!

EP Tenderは今後バッテリー容量を60kWhにまで増やし、2024年までに4,150台のトレイラーを生産する予定としています。