Vonnenは装着すればポルシェのパワーを150馬力アップできる「Shadow Drive」を製造する企業。そのVonnenが、著名なレースカービルダーKelly-Moss Road & Race(KMR)とコラボレートしてビルドしたサファリテーマの「Porsche 911 Turbo S」を公開しました。

VonnenとKelly-Mossがコラボしたラリースタイルの「Porsche 911 Turbo S」
サファリテーマの「Porsche 911 Turbo S」
バハデザインのライトバーがサファリスタイルを演出しています

「Shadow Drive」の正体は、エンジンとトランスアクスルの間に挟み込むモーター。装備することでポルシェに最大203Nmのトルク、最高150PSのパワーを追加供給できます。特に低回転域でのトルク感は絶大なのだとか。


VonnenとKelly-Mossがコラボしたラリースタイルの「Porsche 911 Turbo S」
エンジンとトランスアクスルの間に挟み込むモーター「Shadow Drive」

米国の雑誌「Road & Track」マガジンによるテストでは、オリジナル状態では0-60mph加速が5.0秒のポルシェ911に「Shadow Drive」を装着することで、そのタイムを3.6秒にまで短縮できたそう。テストに使用された911は3.4L NAエンジンを搭載していましたが、「Shadow Drive」を装着したことで「世界初の5.0L NAエンジンを搭載した911を(仮想的に)体験できた」そうです。

これほどハイパワーでありながらサイズはコンパクト。モーター単体であれば、デリバリーピザ用のボックスに収まってしまうのだとか。

VonnenとKelly-Mossがコラボしたラリースタイルの「Porsche 911 Turbo S」
なぜ、収めた?

バッテリーはフロントに搭載されますが、こちらもコンパクト設計で、システムでのトータルの重量は77キロに抑えられました。

VonnenとKelly-Mossがコラボしたラリースタイルの「Porsche 911 Turbo S」
トランクは犠牲にならないそうです

今回公開された「Porsche 911 Turbo S」は、ベース車両にVonnenの「Shadow Drive」を装備し、さらにKMRがその外観をサファリスタイルに仕上げた一台です。KMRが「Shadow Drive」の認定リセラーになったことを祝ってビルドされました。

VonnenとKelly-Mossがコラボしたラリースタイルの「Porsche 911 Turbo S」
KMRらしさが随所に表れていますね

KMRのディレクターであるAndy Kilcoyne氏は認定リセラーとなった理由について、「Shadow Drive」によるドライビング体験が「ポルシェによるドライビングの楽しさに、テスラのトルクを加えた」ものであるとした上で、次のように説明しています。

「『Shadow Drive』が提供するドライビング体験は素晴らしく、病みつきになるものだ。私たちは顧客にこのユニークなチューニングソリューションを、すぐに届けたいと思った」