リカンベントバイクは楽しい乗り物。独自の浮遊感も楽しめるし、ロードバイクに比べると「首が痛い」「股間が厳しい」といった悩みが少なめです。なにより、視界が広いので天気の良い日に走ると気持ちが良いという大きなメリットを持っています。
一方で、サイズがかなり大きいので置き場の確保が難しいというデメリットも。チェーンが長いので、メンテもそれなりに大変です。
「Speed Bent」は、そのようなデメリットを解決してくれるリカンベントバイク。折り畳みシートとシャフトドライブの採用で、これまでとは異なる楽しみ方を提供します。米国ロサンゼルス在住のAram Samvelianさんが開発しています。
リカンベントバイクで要求される大きなサイズのシートを、幅約20x長さ約27センチのコンパクトサイズのものに交換。背もたれも幅約18x高さ約22センチとして、車両全体の小型軽量化に貢献しています。
(画像内での背もたれのサイズは誤っています 記事内の表記を参照してください)
小型ながらも座面から背もたれトップまでは約36センチと十分な高さ。耐荷重は113キロまでとされました。
シートは折り畳みが可能。持ち運び時や収納時には小さく畳んでおけます。
「Speed Bent」はシートだけでなく、本体の折り畳みも可能。フレーム中央で2つ折りにできます。畳んだ状態では、キャリーケースのようにコロコロと転がすことも。また、この状態であれば、オフィスのデスク下に収納することもできます。リカンベントバイクを机の下に収納するなんて、これまでは考えられませんでした。
「Speed Bent」のもう一つの特徴は、駆動系にチェーンではなくシャフトドライブを採用した点。これによりシンプルですっきりした外観が実現しています。チェーンレスなので、注油などのメンテも不要。また室内に持ち込んだときなどに、チェーンが壁や家具に触れて汚してしまう、といった心配もなくなります。
制動系では、リアにディスクブレーキが採用されました。
ディスクブレーキはうれしい
販売開始は2020年7月頃の予定。価格は600ドルよりは高くなる見込みです。
日本での販売についてAram Samvelianさんに尋ねたところ、Samvelianさんは現在日本で販売代理店を探しているとのこと。販売代理店が見つからない場合でも、米国から直接日本に送付することは可能とのことでした。
ロードバイクやクロスバイクで通勤していて、首のコリなどに悩まされているという方。「Speed Bent」を試してみてはいかがでしょうか?乗り心地は未だわかりませんが、新しいもの好きの人ならこれを手に入れただけでも満足できるのでは?という気がします。