GMはあの「HUMMER(ハマー)」を電動化し、GMCブランドから「HUMMER EV」として販売開始する。キャッチフレーズは「静かなるレボリューション」。

「HUMMER(ハマー)」がEVになって帰ってくる
GMが公開した「HUMMER EV」ティーザー画像

1990年代初めに登場した「HUMMER」は、米軍の装甲車のようなルックスとハイパワーで高い人気を獲得した。だがアクセルを踏むと「燃料計の針が下がっていくのが、目で見てもわかる気がする」と言われるほど燃費が悪く、ガソリン価格の高騰にともなって人気は落ち込んでいった。


今回登場する「HUMMER EV」は、ガソリンエンジン版「HUMMER」のハイパワーを継承。最高出力1,000hp、最大トルク1万5,600Nmを発揮するモーターを搭載している。GMCブランドによる電動化技術を高さを示すこのパワーユニットは、0-60mph(96.6km/h)加速では3秒を達成するという。

一方で、EVならでは静かさも提供する。これが、キャッチフレーズが「静かなるレボリューション」とされた理由だ。このキャッチフレーズによって「HUMMER EV」の先進性とハイパフォーマンスを示す30秒CMは、米国では今年のスーパーボール中継で放映される。

「HUMMER EV」は2020年5月20日に公開され、2021年秋に販売開始される予定。

米国ではスタートアップ企業RIVIANによる「R1T」や、Bollinger Motorsによる「B1」、そしてテスラによる「サイバートラック」など、電動のSUVやピックアップトラックが次々と発表・発売されている。テスラCEOであるイーロン・マスク氏は「サイバートラック」を開発した理由について、ピックアップトラックは燃料消費量が多いので、持続可能な社会の実現に向けては電動化が急務なカテゴリーであると述べていた。

RIVIANによる「R1T」
参考画像:RIVIANによる電動ピックアップトラック「R1T」