ドイツKlaus Hunerkopfがメルセデスベンツのバン「スプリンター」ベースのオープンカーを、1月11日~19日までドイツ シュトゥットガルトで開催された世界最大級の旅行見本市「CMT 2020」で公開しました。

Hunerkopによるメルセデスベンツ「スプリンター」カスタム
「スプリンター」ベースのオープンカー

クーペをベースにビルドされたオープンカーはそれほど珍しくはありません。クーペは2人の空間を大事にするボディ形状で、オープンカーはそれにオープンエアの楽しさを付け加えるもの。クーペとオープンカーは相性が良いためです。


今回公開されたオープンカーは大量の荷物を運ぶバンがベース。バンは実用性の高さを重要視するボディ形状で、楽しさを重視したボディ形状であるオープンカーとは相性が悪そうですが、Klaus Hunerkopfはこのトランスフォームを実行してしまいました。

でも、その内容を見ればこのクルマがオープンカーの楽しさを十分に持ち合わせていることがわかります。運転席の後部には4人が向かい合わせて座れるシートが装備されました。どのシートに座っても、オープンカーならではの広い視界を得られるデザインとされています。

Hunerkopによるメルセデスベンツ「スプリンター」カスタム
どのシートに座っても、オープンの楽しさを味わえるデザイン

「スプリンター」が本来持つ4WD性能は、カスタムによってさらにアップ。例えばシュノーケルが装備されていて、渡河性能が高められています。

Hunerkopによるメルセデスベンツ「スプリンター」カスタム
タイヤサイズもアップ
4x4性能が高められています

シートは高級感も十分。観光地を巡るツアーで利用しても、顧客が十分に満足できる仕上がりとされています。シートの前後には2台の大型スクリーンを配備。走行中に乗客に対して現在地の情報を映像で提供したり、見るべきものがない場所の走行時にエンターテインメントを提供したりできます。

価格は26万7,000ユーロ(約3,260万円)から。仕様からも価格からも、個人で所有するというよりは観光地などで利用される設定なのかもしれません。