Beauerによる「X-VAN」は、バンをキャンピングカーにトランスフォームするキット。ドイツ シュトゥットガルトで1月11日~19日まで開催された世界最大級の旅行見本市「CMT 2020」で公開されました。

我が家のバンをキャンピングカーにしたい―1メートルせり出すBeauer「X-VAN」はどう?
バンをキャンピングカーにトランスフォームさせるキット「X-VAN」
(C)Beauer

Beauerは、伸び縮みするキャンピングトレーラー「2X」「3X」で知られる企業。望遠鏡や三脚のような収納方法でコンパクトに折り畳んで移動し、キャンプ地に着いたらそこで“筒”を引っ張り出して使用。大人二人がゆったり過ごせる室内空間を出現させます。


伸び縮みするキャンピングトレーラー「3X」
参考画像:伸び縮みするキャンピングトレーラー「3X」
(C)Beauer

今回公開された「X-VAN」は、「2X」「3X」の開発で培われた技術を、市販のバンにも適用させる製品。バンのリアラゲージに取り付けることで、バンをキャンピングカーとして利用できるようにします。

「2X」「3X」同様、普段はバンという“筒”に、「X-VAN」という“筒”がすっぽりと収まっており、一般的なバンと同様に移動できます。

伸び縮みするキャンピングトレーラー「X-VAN」
移動時のスタイル 一般的なバンと変わらないルックス
(C)Beauer

目的地に着いたらリアゲートを跳ね上げて、「X-VAN」のスイッチをオンに。するとモーターの力で「X-VAN」が外に約100センチせり出し、トータルで110X190センチのダブルベッドを出現させます。ここには大人2人が就寝できるのだとか。

伸び縮みするキャンピングトレーラー「X-VAN」
宿泊時の形態 リアに1メートルせり出し、就寝スペースを作り出します
(C)Beauer

「X-VAN」の良いところは必要でなければバンから取り外しておけること。普段は取り外してバンを通勤などに使用し、キャンプに行くときにだけ取り付けてバンをキャンピングカーにする、といった使い方ができます。

様々な種類のバンに装着できるのも「X-VAN」の魅力。リアゲートのサイズなどいくつかの条件をクリアすれば、「X-VAN」を装着できるそう。ちなみに「CMT 2020」では、プジョー「トラベラー」に「X-VAN」を取り付けたキャンピングカーが参考車として出品されました。

ベーシックな「X-VAN」はリアのダブルベッドのみ。Beauerはより本格的な装備を求める人向けにオプションでキッチンやポップアップテントも用意しており、フル装備すれば大人4人が寝泊まりできるようになります。価格は2人が就寝できるベーシックなパッケージで6,900ユーロ(約84万4,000円)。キッチンは390ユーロ(約4万7,700円)。ポップアップテントは1,000ユーロ(約12万2,300円)となっています。

伸び縮みするキャンピングトレーラー「X-VAN」
ほぼフル装備の車両
(C)Beauer

日本への配送も可能。でも配送料金は運搬方法などによって大きく異なるので、購入希望の方はBeauerに直接問い合わせてみてください。

(本稿内の画像はBeauerのCEOであるEric BEAU氏より許諾を頂き、同社公式Webサイト、公式Facebookから転載しています)