ソニー、クルマ作ったってよ―0-100km/h加速4.8秒のEV「VISION-S(ビジョン エス)」プロトタイプ

ソニーがCES 2020で電気自動車「VISION-S(ビジョン エス)」を発表しました。ソニーのセンサーを活用した「安全装備」やソニーの持つ音楽資産を活用する「エンターテインメントシステム」、そして未来への「適応性」にフォーカスしつつ、同社による新しいビジョンをカタチにしたプロトタイプです。

ソニー、クルマ作ったってよ―0-100km/h加速4.8秒のEV「VISION-S(ビジョン エス)」プロトタイプ
ソニーによる電気自動車「VISION-S(ビジョン エス)」

「安全装備」では、車内外に33個ものセンサーを配置。車外に設置されたソニーの定評あるCMOSセンサーで、従来の車載センサーでは困難だった、天候が悪い時や逆光の際の先行車/対向車の認識を可能とし、より正確に周辺環境を把握して安全性を向上させています。


ソニー、クルマ作ったってよ―0-100km/h加速4.8秒のEV「VISION-S(ビジョン エス)」プロトタイプ
従来の車載センサー
夜間や逆光での認識が困難

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ソニーによるCMOSセンサー
トンネルの外に設置された標識の認識も可能に

車内センサーが取得した情報はエンターテインメントシステムで使用されます。このシステムのコアとなるのは「360リアリティオーディオ」システム。シートごとに独自の恩情設定が可能なこのシステムにより、ソニーはクルマの車内を「移動のための空間」から、「エンターテインメントを楽しむための空間」に再定義します。

ソニー、クルマ作ったってよ―0-100km/h加速4.8秒のEV「VISION-S(ビジョン エス)」プロトタイプ
シートにスピーカーを搭載した「360リアリティオーディオ」システム

ソニーは世界中のアーティストによる楽曲や映画など、多くのエンターテインメントソフトを所有していますが、「VISION-S」ではクルマの車内でこれらのソフトを入手して楽しむことが可能となります。

ソニー、クルマ作ったってよ―0-100km/h加速4.8秒のEV「VISION-S(ビジョン エス)」プロトタイプ
音楽を聴きたいから、映画を観たいからクルマに乗る!

車内にはワイドなパノラマスクリーンが設置され、ドライバーに必要な情報を提供するほか、乗員に対して多くのエンターテインメントを提供します。

ソニー、クルマ作ったってよ―0-100km/h加速4.8秒のEV「VISION-S(ビジョン エス)」プロトタイプ
ワイドなパノラマスクリーン装備

未来への「適応性」では、「ソフトウェアオリエンテッドデザイン」がキーとなります。「VISION-S」は常にインターネットに接続されており、搭載された機能をネットワーク経由でアップデートできます。

ソニー、クルマ作ったってよ―0-100km/h加速4.8秒のEV「VISION-S(ビジョン エス)」プロトタイプ
インターネット経由で、常に最新のシステムにアップデート可能

また、車両は最新のEVプラットフォーム上に構築されていて、将来的にはSUVなどの車両タイプへと「適応」可能とされています。

ソニー、クルマ作ったってよ―0-100km/h加速4.8秒のEV「VISION-S(ビジョン エス)」プロトタイプ
ベースとなるEVプラットフォーム
SUVも構築可能に

搭載されたパワーユニットは271Ps(200kW)モーターx2(フロント&リア)。モーターならではのトルクフルな出足により、0-100km/h加速は4.8秒を達成。最高速度は240km/hを実現しています。

ソニー、クルマ作ったってよ―0-100km/h加速4.8秒のEV「VISION-S(ビジョン エス)」プロトタイプ
2モーターによる4輪駆動システム

CES 2020は米国ラスベガスで、2020年1月7日から10日まで開催されます。

ソニー、クルマ作ったってよ―0-100km/h加速4.8秒のEV「VISION-S(ビジョン エス)」プロトタイプ