「自転車に乗ると、尻が痛い、手が痛い」を解消するCruzbikeのリカンベントバイクに、電動アシストバージョン「T50e」

米国Cruzbikeは、「自転車に乗ると、尻が痛い、手が痛い」問題を解消する目的でリカンベントバイクを開発する企業。そのCruzbikeが、電動アシスト機能の搭載された新作「T50e」を発表しました。

Cruzbikeのリカンベントバイクに、電動アシストバージョン「T50e」
電動アシストの搭載されたリカンベントバイク「T50e」

International Journal of Sports Medicineの調査によれば、自転車に乗る人の85%が、手首、背中、首、そして尻のいずれかに痛みを感じているそう。自転車に乗るとサイクリストの体重がサドルとハンドル、つまり手首と尻の部分に集中してしまうためだそうです。


「自転車に乗ると、尻が痛い、手が痛い」を解消するCruzbikeのリカンベントバイクに、電動アシストバージョン「T50e」
自転車に乗ると手首、背中、首、そして尻が痛くなる!

Cruzbikeの作るリカンベントバイクでは、シートが長く幅広のため、体重が尻から背中にかけて広く分散されるのが特徴。このため特定部位への負担が軽減され、「尻が痛い、手が痛い」といった問題を解消できます。

「自転車に乗ると、尻が痛い、手が痛い」を解消するCruzbikeのリカンベントバイクに、電動アシストバージョン「T50e」
やったね!

Cruzbikeの製造するリカンベントバイクのもうひとつの特徴として、前輪駆動があげられます。後輪駆動に比べてチェーンの長さが短くなるので、よりダイレクトな駆動感を得られるのだとか。また、メンテナンスが容易になるというメリットもあります。

「自転車に乗ると、尻が痛い、手が痛い」を解消するCruzbikeのリカンベントバイクに、電動アシストバージョン「T50e」
自転車では珍しい前輪駆動を採用

前輪駆動の採用により、リカンベントバイクとしては着座位置を高く設定可能になりました。目線の高さがクルマのドライバーとほぼ同じになるので、車道を走行していても恐怖感は少なめ。一方、クルマのドライバーから見た視認性は高めとなり、安全性の向上が期待できます。

Cruzbikeが、電動アシスト機能の搭載された新作「T50e」を発表
ヘッドランプはペダルのすぐ側にあります
高さ感覚はいろいろと不思議

今回販売開始される「T50e」では、同社のリカンベントバイクにリアハブモーターを搭載したモデル。ペダルによる前輪駆動と合わせることで、前後輪駆動での走行が可能となっています。

Cruzbikeのリカンベントバイクに、電動アシストバージョン「T50e」
リアにモーターを装備したことで前後輪駆動に

そのパワーは300W。スロットルモードも備えており、ハンドルの赤いボタンをプッシュすればペダルを漕がなくても走行できます。プッシュした瞬間に立ち上がるモーターならではの出足の鋭いトルクは、リカンベントの乗車スタイルと合わせ、まるでジェットコースターのようなスリルを味わえるのだとか。

ホンダ「VEZEL TOURING Modulo X」
赤いボタンをプッシュすれば、モーターならではの鋭い加速
最高速度は時速32キロでそれほど速くはないのですが

Cruzbikeのリカンベントバイクに、電動アシストバージョン「T50e」
独自の体勢がジェットコースター感覚を高めてくれます
浅草花やしきのジェットコースターみたいな?

バッテリーはフル充電すると32キロの走行が可能。このバッテリーは取り外し可能となっています。

「自転車に乗ると、尻が痛い、手が痛い」を解消するCruzbikeのリカンベントバイクに、電動アシストバージョン「T50e」
取り外して室内で充電できます

価格は2,600ドル(約28万3,000円)で、当面は米国でのみの販売となります。日本での販売についてCruzbikeに尋ねたところ、「T50e」に搭載されたバッテリーが日本の規制に適合しないため、輸出はできないとの回答を得ました。

「自転車に乗ると、尻が痛い、手が痛い」を解消するCruzbikeのリカンベントバイクに、電動アシストバージョン「T50e」
ボタンをプッシュするだけで走れるスロットルモードも
日本向けには取り外す必要があります

残念ですが、ジェットコースター感覚は日本では味わえないみたい。でも、モーターなしのリカンベントバイクは輸入できるので、気になる方はCurzbikeの公式Webサイトをチェックしてみてください。オススメは完成車での購入。フレームセットで購入した場合、日本では手に入らない部品が多いために、組み立てに苦労することもあるみたいです。

Cruzbikeのリカンベントバイクに、電動アシストバージョン「T50e」
旅に出ますか!