バイクガレージ付きの集合住宅は徐々にその数を増やしています。でもバイクガレージ付きのキャンピングカーはあまり目にしません。

「ないのなら、作ればよい」。


そんな思いで製造されたのが、「Land Yacht（ランドヨット）」。ドイツVR Motorhomesが販売しています。


リアに最大でバイク3台が搭載できるガレージを装備しているのが特徴。単にバイクを運搬できるだけでなく、車内でのバイク整備ができるよう、各種工具を入れておける収納も豊富に用意されています。収納はバイクライダーにとって使い勝手の良い位置に設定されており、電源もガレージ内に用意されているので、電動工具も利用できます。


ガレージの上部はベッド。でも、大型のバイクを運搬する人向けには、オプションで跳ね上げ式ベッドも用意されました。バイク運搬時にはベッドを跳ね上げ、高さを稼げます。


ガレージと居室はドアで区切られています。これにより、オイルなどの匂いがダイニングに流れない仕組みとされました。


また、居室の壁や床の素材、家具の質感はガレージ内とは変えて、人間の住居であることを強調しています。例えばベッドルームは前述の通り、ガレージ直上の2階（？）部分に設置されています。でも1階（？）のガレージとは異なる壁材を採用することで、高級感を醸し出しています。


その他については一般的なキャンピングカーとほぼ同じ。キッチン、ダイニングテーブル、そしてシャワー＆トイレルームなど、アウトドアライフに不自由しない装備が搭載されました。




用途は様々。バイクや自転車を搭載してキャンプを楽しむもよし、耐久レースのベースとして使うのもよし。想像するだけで夢が膨らみます。


また、ガレージ付きのアパートやマンションが見つからなくて困っているという人であれば、「Land Yacht」をガレージとして利用するというのもありかもしれません。大きめの駐車場を見つけられれば、そこがバイクガレージ。冬の寒い日、夏の暑い日でもエアコンを効かせた車内で、快適にバイクの整備ができます。


価格は8万6,000ユーロ（約1,034万円）から。オプションが豊富なので、価格は装備によって大きく異なります。


日本からの購入について尋ねたところ、同社CEOのValentin Rehrlさんより、まだ輸出経験がないのでわからないとの回答が。でももし日本から発注があれば、その方法について検討するとのことでした。

またその際には、Valentin Rehrlさんは個人的に日本を訪れてみたいという希望もあるそうです。日本人が好きで、日本で製造されるバイクが大好きだと、語ってくれました。


（本稿内の画像はValentin Rehrlさんより許諾を得て、VR Motorhomesの公式Webサイトから転載させて頂きました）